鋼鉄のナルシス2
- カテゴリ:美容/健康
- 2026/04/14 18:40:39
鏡の中のそいつは、プロテインの粉末で肺を汚している。
安物のバーボンより、鶏のささみの茹で汁を愛する男。
鋼の鎧を纏ったつもりだろうが、俺に言わせれば、
それはただの、脱げなくなった重すぎる着ぐるみだ。
安物のバーボンより、鶏のささみの茹で汁を愛する男。
鋼の鎧を纏ったつもりだろうが、俺に言わせれば、
それはただの、脱げなくなった重すぎる着ぐるみだ。
「昨日のデッドリフトがさ……」
聞き飽きた。
お前の背筋がどれだけ唸ろうが、
この街の湿った夜風は、1ミリも動かせやしない。
聞き飽きた。
お前の背筋がどれだけ唸ろうが、
この街の湿った夜風は、1ミリも動かせやしない。
血管の浮き出た前腕を見せつけ、
奴は今日も、存在しない敵と戦っている。
鏡の自分に恋い焦がれ、
重力という名の恋人に、何度も背中を丸めて。
奴は今日も、存在しない敵と戦っている。
鏡の自分に恋い焦がれ、
重力という名の恋人に、何度も背中を丸めて。
笑わせるな。
真に重いものは、ダンベルじゃなく、
その膨れ上がった自尊心の方だ。
奴が鏡の前でポーズを決めるたび、
酒場の空気は薄くなる。
バルクアップした筋肉の隙間に、
一欠片の「哀愁」を詰め込むスペースさえ、もう残っちゃいない。
酒場の空気は薄くなる。
バルクアップした筋肉の隙間に、
一欠片の「哀愁」を詰め込むスペースさえ、もう残っちゃいない。

























