四月の銀弾(シルバー・ブレット)
- カテゴリ:日記
- 2026/04/17 13:32:24
四月の月は、安物のニッケル硬貨に似ている。
磨り減って、誰の手にも馴染まず、
ただ夜の天蓋に放り出されている。
磨り減って、誰の手にも馴染まず、
ただ夜の天蓋に放り出されている。
桜の花びらが舗道を汚す季節だ。
あれは死んだ記憶の断片(かけら)か、
それとも春という名の詐欺師が残した、
出来の悪い紙吹雪か。
あれは死んだ記憶の断片(かけら)か、
それとも春という名の詐欺師が残した、
出来の悪い紙吹雪か。
コートの襟を立て、
俺は最後の一服を夜風にくれてやる。
灰は月明かりに溶け、
未練なんて言葉は、とっくにドブに捨てた。
俺は最後の一服を夜風にくれてやる。
灰は月明かりに溶け、
未練なんて言葉は、とっくにドブに捨てた。
「綺麗ね」なんて、誰かが囁く。
だが、この月は何も照らしちゃいない。
ただ静かに、俺たちの背中を
冷たい銃口のように狙っているだけだ。
だが、この月は何も照らしちゃいない。
ただ静かに、俺たちの背中を
冷たい銃口のように狙っているだけだ。
四月の月。
それは、夜を撃ち抜くための銀の弾丸。
引き金を引くのは、
いつだって孤独という名の、見えない指さ_
それは、夜を撃ち抜くための銀の弾丸。
引き金を引くのは、
いつだって孤独という名の、見えない指さ_


























