嘘の陰影
- カテゴリ:自作小説
- 2026/04/18 12:01:17
第二十章
味噌汁を作り始めた私に彼は、…「優美?」と声を掛けられた。…「ん~?どしたの?」と聞き返した私に…「…今日、マジでごめん…」そう言って悲し気な表情を見せた。…「大丈夫だよ、それに佑真が謝る事じゃない」…「…う、うん…ありがとな」…「全然だよ、私元奥さんに負ける気しないから」と笑ってみせた。…「頼もしいな…はは」と笑ってくれる彼に一安心しつつ、…「そろそろお味噌汁出来るよ」と声を掛けた。煙草を吸い終わっていた彼は…「んじゃ朝飯の準備するか」と台所まで来てくれていた。彼は料理を運ぶべく手際良く動いてくれていた。…「ありがと、佑真」出来上がった味噌汁を器に入れ、それを運び終えて、朝食を採る事にした。…「それじゃ、食べよっか」と私が言うと…「おう、うまそー」とふんわりと笑う彼がいた。いつも通りに2人で…「頂きます」と言い、朝食を採り始めた。…「佑真?今日まで、凄く頑張ったでしょ」私は彼へと問う。…「う、うん…まぁな…」としんどかったであろう苦笑いを見せた。…「私、絶対元奥さんに負けないから」と笑ってみせた。…「優美は、頼りがいがあるんだな、心強ぇわ…ははは」と笑ってくれた。朝食の時間はまったりのんびりとお喋りを楽しみつつ、佑真の心情も伺いつつの時間になった。…「相変わらず優美の料理はうめーな」そんな事を言ってくれる彼はいつも通りの笑顔に戻りつつあった。…「はぁ…美味かったー」と食事の時間は終わり、私は煙草に火を点けていた。…「良かった、美味しく食べて貰えて」と私は言い、煙草を一口思い切り吸い込んだ。佑真も煙草に手を伸ばし、火を点け始めていた。…
「優美、マジで料理上手いよな」…「ありがと」そう言ってゆっくりと吸い込んだ煙を吐き出した。彼もまたゆっくりと煙を吸い込みながらゆっくりと吐き出していた。2人だけの時間はとても居心地が良かった。…でも今日は佑真の元奥さんと会う…どうなってしまうのだろう…そんな事をぼんやりと考えていた。



























って他人事だから思えるけど
自分だったら逃げ出したくなるプレッシャーですよね
二人の心情が手に取るようにわかるように書ける紫月さん すごいです
いつもドキドキしながら読ませてもらっています
ありがとうございます(*・ω・)*_ _)ペコリ