Nicotto Town ニコッとタウン

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愚者の飼育箱

聖者の面皮を被り、壇上で言葉の礫(つぶて)を投げる男
「お前はそのままでいい」と、甘い蜜を指先に塗る
救いを求めるおバカ共は、その指を競って舐め取り
自分が救われたと、幸せな錯覚に酔いしれる
餌を撒く側も、食らいつく側も、等しく卑しい
一方は懐を肥やすために「嘘の地図」を売り
一方は考える苦痛から逃げるために「首輪」を欲しがる
鏡合わせの餓鬼が、泥の中でダンスを踊っている
「本当のあなたは、もっと輝ける」
その決まり文句の裏側で、男は獲物の頭数を数える
思考停止という名の家畜小屋に、迷える羊を追い込み
承認という名の「見せかけの餌」を、等間隔で落としていく
ああ、反吐が出る
傷口を晒して慈悲を乞う卑屈な者たちと
その傷口に、さらなる麻薬を塗り込む冷酷な商売人
両者の間に流れるのは、救済ではなく、ただの腐敗だ
「おバカ」は、自分が搾取されていることにすら気づかない
男が指し示す「輝く未来」の向こう側に
崖しかないことを、誰も教えてはくれない
いや、教えても無駄だ。彼らは「考えない自由」を買ったのだから
宴は終わる。男は金を握りしめ、次の戦地へ向かう
残されたのは、以前よりも空っぽになった器と
さらに深くなった「自分」という名の、底なしの沼だけだ
本当の地獄とは、燃え盛る炎の中にあるのではない
こうした、温かく湿った「無知の温室」の中にこそある。

#日記広場:ココロとカラダ




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