静かな湖畔の宿にて
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/05/12 23:39:46
窓をひらけば あかるい五月の風が
銀色のさざなみを 部屋へと運んでくる
僕はしずかに 一冊の古い本を閉じて
まだ見ぬ明日の 夢のつづきを反芻する
銀色のさざなみを 部屋へと運んでくる
僕はしずかに 一冊の古い本を閉じて
まだ見ぬ明日の 夢のつづきを反芻する
藍色の湖面に 映る雲の白さが
あまりに儚く あえかに揺れているので
僕はひととき 自分の名前さえ忘れて
透明な空気のなかに 溶けてしまいたいと思う
あまりに儚く あえかに揺れているので
僕はひととき 自分の名前さえ忘れて
透明な空気のなかに 溶けてしまいたいと思う
しあわせは いつも遠い風のささやき
追分(おいわけ)の径(みち)を 誰がゆくのだろう
あかい屋根の家が 木立の向こうに見える
追分(おいわけ)の径(みち)を 誰がゆくのだろう
あかい屋根の家が 木立の向こうに見える
小鳥のさえずりが 不意に途切れたあとの
この深い静寂(しじま)を 何と名付けよう
僕はただ やさしい孤独に身をゆだねている_
この深い静寂(しじま)を 何と名付けよう
僕はただ やさしい孤独に身をゆだねている_























