Nicotto Town ニコッとタウン

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泥水の乾杯

傷口を見せ合い、
互いの痛みを称え合う。
その薄暗い居酒屋の片隅が、
お前たちの世界のすべてか。
「俺たちは悪くない」
「社会が、時代が、奴らが悪い」
互いの背中をさすり合うその手は、
互いの足を引っ張り合っているだけだ。
泥水で乾杯を繰り返しても、
渇きが癒えることはない。
ぬるま湯の地獄で、
傷が膿んでいくのを「絆」と呼ぶな。
慰めという名の麻薬は、
一時の痛みを忘れさせるが、
明日を生きる筋力を奪い去る。
ただの腑抜けの集まりを、
仲間と呼ぶのは、戦った者への冒涜だ。
本当の仲間なら、
お前の傷を指差して笑え。
そして、
「さっさと立ち上がれ」と、
冷たい雨の中に突き放してみせろ。
傷が痛むなら、
一人で耐えろ。
舐め合うための舌があるなら、
悔しさに、その唇を噛み切っておけ。
馴れ合いの夜を抜け出せ。
孤高の荒野へ戻れ。
男が本当に信じるべきは、
並んで座る愚者ではなく、
己の足元にある、冷たい現実だけだ。

#日記広場:ココロとカラダ




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