窓辺の追憶
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/01 03:59:34
窓辺にのこされた 淡いパステルのきれはし
それはいつかの あかるい五月の雲の色
六月の雨は いま、ガラスの向こうで
小さな涙の雫を いくつもならべている
それはいつかの あかるい五月の雲の色
六月の雨は いま、ガラスの向こうで
小さな涙の雫を いくつもならべている
机のすみに眠る 古びたオルゴール
ねじを巻けば かすれた音のつぶが
ひとつ、ふたつと 薄暗い部屋にこぼれて
失われた季節の 遠いひびきを連れてくる
ねじを巻けば かすれた音のつぶが
ひとつ、ふたつと 薄暗い部屋にこぼれて
失われた季節の 遠いひびきを連れてくる
それは静かな 憂鬱のやさしい調べ
ぼくの心は ぬれた梢(こずえ)のように揺れて
見えないあなたの 面影をさがしている
ぼくの心は ぬれた梢(こずえ)のように揺れて
見えないあなたの 面影をさがしている
雨の歌が しずかに部屋を満たすころ
オルゴールの唄(うた)は ふっと途切れて
ただ、窓辺の雫だけが 光っていた
オルゴールの唄(うた)は ふっと途切れて
ただ、窓辺の雫だけが 光っていた



























