ひとつの言の葉
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/10 01:18:54
ひとつの言の葉をちぎつては風に放つ
それは青い空の涯にきえてしまふのだらうか
それとも誰かの耳朶をかすめて
遠い日の記憶をふたたび蘇らせるのだらうか
それは青い空の涯にきえてしまふのだらうか
それとも誰かの耳朶をかすめて
遠い日の記憶をふたたび蘇らせるのだらうか
わたしはまつすぐに歩きつづけていた
いつかのやうに夕映えのなかで口笛を吹きながら
道は草に埋もれ 雲はちぎれてながれ
すべてはうつろふ影のやうであったのに
いつかのやうに夕映えのなかで口笛を吹きながら
道は草に埋もれ 雲はちぎれてながれ
すべてはうつろふ影のやうであったのに
あなたのうたふ調べはいつも
さびしいわたしの指の隙間からこぼれおちる
あの日の夢も あのときの約束も
言霊はひとひらの花びらのやうに舞ひあがる
さびしいわたしの指の隙間からこぼれおちる
あの日の夢も あのときの約束も
言霊はひとひらの花びらのやうに舞ひあがる
ふたたびめぐりくる季節をしづかに見まもらう
もうなにも失ふまいと目を閉ぢれば
言の葉はふたたび胸のなかで息づき
やがてあたたかい光のなかへとかへつてゆくのだ
もうなにも失ふまいと目を閉ぢれば
言の葉はふたたび胸のなかで息づき
やがてあたたかい光のなかへとかへつてゆくのだ




























