Nicotto Town ニコッとタウン

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小さな窓のひそかな歌


うす桃色の風が 街をすぎてゆくのに
わたしは ちいさな部屋のなかにいて
カーテンのすきまから
ただ 雲のゆくえを眺めていた
だれかの呼ぶ声が きこえたような気がして
ふいに 胸がせつなく つめたくなる
ひとつの視線が ガラスの破片のように
わたしのやわらかな時間を 傷つけるから
そっと 扉を閉めておこう
ここは だれも来ない わたしの王国
オルゴールのねじを ひとつ回して
やさしい記憶の歌を うたっていよう
いつか かなしみが おやゆび姫のように
小さな花びらのうえで 眠りにつくまで
わたしは わたしの影と手をつなぎ
静かな夜の はじまりを待っている

#日記広場:小説/詩




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