灯をみつめて2
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/12 11:50:20
窓の外では、細い雨がしとしとと降っている。
ガラス窓についた水滴が、
街のあかりをあわく滲ませている。
ガラス窓についた水滴が、
街のあかりをあわく滲ませている。
遠くから、教会の鐘の音が聞こえてくる。
その響きは、冷たい空気のなかを、
どこまでも、長く、長く、尾を引いてゆく。
その響きは、冷たい空気のなかを、
どこまでも、長く、長く、尾を引いてゆく。
ぼくはひとり、部屋の灯をみつめている。
鐘の音が響くたびに、
胸の奥の、小さな部屋がふるえる。
鐘の音が響くたびに、
胸の奥の、小さな部屋がふるえる。
雨の音と、消えゆく鐘の余韻のなかに、
いつか失くした、うつくしい日の記憶が、
そっと、よみがえっては消えてゆく。
いつか失くした、うつくしい日の記憶が、
そっと、よみがえっては消えてゆく。




























