心の灯
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/12 11:55:23
雨の降る夜、窓のむこうは暗く、
遠い教会の鐘が、長く響いている。
ぼくの部屋だけが、ぽつりととり残され、
小さなともしびが、しずかにゆれている。
遠い教会の鐘が、長く響いている。
ぼくの部屋だけが、ぽつりととり残され、
小さなともしびが、しずかにゆれている。
ここには、もうだれも来ないのだろう。
あたたかな思い出も、雨の音に消えて、
ただ灰色の闇が、部屋に満ちてゆく。
ぼくはひとり、冷たい時間を生きている。
あたたかな思い出も、雨の音に消えて、
ただ灰色の闇が、部屋に満ちてゆく。
ぼくはひとり、冷たい時間を生きている。
けれど、胸の奥の、ちいさな部屋には、
まだ消えない、もうひとつの灯がある。
それは、いつか失くしたはずの、やさしい光。
まだ消えない、もうひとつの灯がある。
それは、いつか失くしたはずの、やさしい光。
鐘の音が、夜のなかに溶けてゆき、
すべてが暗闇に沈んでしまうとしても、
ぼくは、この心の灯を、じっとみつめている。
すべてが暗闇に沈んでしまうとしても、
ぼくは、この心の灯を、じっとみつめている。




























