ひとつの季節の終はりに
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/12 14:19:46
つめたい雨は すべてを濡らしてゆく
あぢさいの青も 夕闇のふかい底へと
わたしのこころの 小さななみだの雫は
どこへも行けずに ただ溢れてしまふ
あぢさいの青も 夕闇のふかい底へと
わたしのこころの 小さななみだの雫は
どこへも行けずに ただ溢れてしまふ
遠い駅からは かなしい汽笛のねが響き
もう帰らない旅人を 呼んでいるやうだ
あんなに優しかつた あの日の光は消え
いまはただ 梅雨のはじまりの暗いよる
もう帰らない旅人を 呼んでいるやうだ
あんなに優しかつた あの日の光は消え
いまはただ 梅雨のはじまりの暗いよる
あなたはもう わたしの名前を忘れただらうか
風のなかで いく度もそのこえをさがすのに
そこには冷たい 雨のしづくがあるばかり
風のなかで いく度もそのこえをさがすのに
そこには冷たい 雨のしづくがあるばかり
ともしびを消して 暗がりのなかに坐れば
消え去つた日々の 幻影だけが浮かんでくる
私はひとり 冷えたてのひらをみつめる_
消え去つた日々の 幻影だけが浮かんでくる
私はひとり 冷えたてのひらをみつめる_




























