Nicotto Town ニコッとタウン

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ひとつの季節の終はりに


つめたい雨は すべてを濡らしてゆく
あぢさいの青も 夕闇のふかい底へと
わたしのこころの 小さななみだの雫は
どこへも行けずに ただ溢れてしまふ
遠い駅からは かなしい汽笛のねが響き
もう帰らない旅人を 呼んでいるやうだ
あんなに優しかつた あの日の光は消え
いまはただ 梅雨のはじまりの暗いよる
あなたはもう わたしの名前を忘れただらうか
風のなかで いく度もそのこえをさがすのに
そこには冷たい 雨のしづくがあるばかり
ともしびを消して 暗がりのなかに坐れば
消え去つた日々の 幻影だけが浮かんでくる
私はひとり 冷えたてのひらをみつめる_

#日記広場:小説/詩




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