明ける空のカンタータ
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/16 20:22:52
月は西へ傾き 蛍の火も消えゆけば
廃墟の教会はあわい霧につつまれる
くづれた壁のすきまを抜ける風は
だれもいない堂内に白くあふれる
廃墟の教会はあわい霧につつまれる
くづれた壁のすきまを抜ける風は
だれもいない堂内に白くあふれる
あんなに悲しく響いていた鐘の音も
いまは朝のひかりのなかに溶け去り
壊れた窓からはみづいろの空が
しづかに しづかにひろがってゆく
いまは朝のひかりのなかに溶け去り
壊れた窓からはみづいろの空が
しづかに しづかにひろがってゆく
ああ 夜のあいだのすべてのかなしみは
小川の水面が朝日にきらめくやうに
新しい光のなかで洗はれてゆく
小川の水面が朝日にきらめくやうに
新しい光のなかで洗はれてゆく
古いレンガのすきまに草は萌え
小鳥たちのちひさなうたがはじまる
私はその光のなかを歩きだす
小鳥たちのちひさなうたがはじまる
私はその光のなかを歩きだす



























