風と追憶つゐをく硝子(がらす)の街角2
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/20 22:24:08
雨に濡れたる アスファルト
ガス燈の火は 仄(ほの)甘く
君を失ひし 舗道(ほどう)の上(へ)
ただ青き影の 伸びゆくだけ
ガス燈の火は 仄(ほの)甘く
君を失ひし 舗道(ほどう)の上(へ)
ただ青き影の 伸びゆくだけ
琥珀(こはく)のなかに 融(と)けてゆく
夜(よる)の吐息(といき)の 悩ましさ
さよならの 代(か)はりの接吻(くちづけ)を
硝子窓に 残したるままなりき
夜(よる)の吐息(といき)の 悩ましさ
さよならの 代(か)はりの接吻(くちづけ)を
硝子窓に 残したるままなりき
されど 遠くで鳴りひびく
市電の音の 哀(かな)しきは
それは けつして消ゆることなき
僕らの、小さき約束
市電の音の 哀(かな)しきは
それは けつして消ゆることなき
僕らの、小さき約束
君は 誰(た)がために微笑(ほほゑ)むらうか
濡れたる街の 片隅に、ぽつんと消えゆく 幻影(まぼろし)よ
濡れたる街の 片隅に、ぽつんと消えゆく 幻影(まぼろし)よ



























