Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



風と追憶つゐをく硝子(がらす)の街角2

雨に濡れたる アスファルト
ガス燈の火は 仄(ほの)甘く
君を失ひし 舗道(ほどう)の上(へ)
ただ青き影の 伸びゆくだけ
琥珀(こはく)のなかに 融(と)けてゆく
夜(よる)の吐息(といき)の 悩ましさ
さよならの 代(か)はりの接吻(くちづけ)を
硝子窓に 残したるままなりき
されど 遠くで鳴りひびく
市電の音の 哀(かな)しきは
それは けつして消ゆることなき
僕らの、小さき約束
君は 誰(た)がために微笑(ほほゑ)むらうか
濡れたる街の 片隅に、ぽつんと消えゆく 幻影(まぼろし)よ

#日記広場:小説/詩




Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.