夏の香と銀の汗
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/24 10:28:44
青い夜のすきまを ひそやかに満たしてゆくのは
むせ返るやうな あらくさの夏の香(かほり)だらうか
僕らは言葉をなくし ただ闇のほとりに佇んで
あつい息のなかに たがひの孤独をたしかめてゐる
月光にすかされた おまへのうなじを
ひとすじに伝ひ落ちる 銀の汗のきらめき
それは言葉にならない 祈りのやうな雫となって
僕たちの若すぎる季節を ひそかに濡らす
ひとすじに伝ひ落ちる 銀の汗のきらめき
それは言葉にならない 祈りのやうな雫となって
僕たちの若すぎる季節を ひそかに濡らす
あぁ 深い河は 僕らの足元をすぎてゆく
すべてを押し流す 暗い時間のやうに
けれどその水面(みなも)には 星の破片が踊ってゐる
すべてを押し流す 暗い時間のやうに
けれどその水面(みなも)には 星の破片が踊ってゐる
僕らはいつまで この岸辺にとどまるのだらう
熱い肌に触れる 夜風がやさしくなる頃
深い河の音だけが 僕らのすべてを知ってゐる
熱い肌に触れる 夜風がやさしくなる頃
深い河の音だけが 僕らのすべてを知ってゐる



























