星降る園の孤影
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/24 10:45:02
誰も知らないバラ色の庭園に しづかに夜が訪れると
濃い青の闇の底から かすかな花の息づかいが聞こえる
ひっそりと首(こうべ)を垂れた紫のヒアシンスと
うつむいたアネモネの、あれは寂しい愁ひだらうか
見上げれば 天空にこぼれるばかりの満天の星
その冷たいきらめきが 深い河の面(も)をわたって
ただ独り佇む 僕の細い孤影(かげ)を地に縫ひつける
あぁ これほど多くの星が 僕の孤独を見つめてゐる
その冷たいきらめきが 深い河の面(も)をわたって
ただ独り佇む 僕の細い孤影(かげ)を地に縫ひつける
あぁ これほど多くの星が 僕の孤独を見つめてゐる
やがて青白い月光が 梢のすきまから降りそそぎ
眠れるバラのひとひらを 銀色に、あざやかに照らしだす
それはまるで 遠い約束がふたたび目覚めるやうに
眠れるバラのひとひらを 銀色に、あざやかに照らしだす
それはまるで 遠い約束がふたたび目覚めるやうに
僕はただ 星のまたたきと水音のなかに身を沈め
消えゆく影法師となって この夜の美しさをあがめてゐる
深い河のほとり だれも知らない光の園で
消えゆく影法師となって この夜の美しさをあがめてゐる
深い河のほとり だれも知らない光の園で



























