六月の窓
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/25 11:00:31
ひとしきりなみだのやうな雨のあとの森は
青葉のしたたるところ みづいろの風がわたる
濡れた草の葉のうへに ひそかにならべられた
あかるい七色のゆびさきが 天にむすばれてゆく
森の木立は大きなオルガンのやうに
しづかなしづかな呼吸(いき)をあはせて
ふかく ふかく ねむりからさめるやうに
ひびきをなげかける かなたの空のいろに
しづかなしづかな呼吸(いき)をあはせて
ふかく ふかく ねむりからさめるやうに
ひびきをなげかける かなたの空のいろに
さあ こころを澄ましてごらん
雨あがりのしづくは やがてかがやきにかはり
かなしいほほゑみのやうに 空をみあげる
雨あがりのしづくは やがてかがやきにかはり
かなしいほほゑみのやうに 空をみあげる
それはいつかどこかで 夢みた風景のやうに
ただひとすぢのひかりのうたが
なつかしく 私の胸のなかを通りすぎる
ただひとすぢのひかりのうたが
なつかしく 私の胸のなかを通りすぎる




























