形なき薔薇(ばら)のゆくえ
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/06/27 17:07:54
お母さん あなたのやさしい手はもうなくて
五月の庭には ただあなたの好きだった風がふく
あなたが遺(のこ)していった このぼくのからだには
いまも静かに あなたのかなしみが流れている
五月の庭には ただあなたの好きだった風がふく
あなたが遺(のこ)していった このぼくのからだには
いまも静かに あなたのかなしみが流れている
それは見えない糸のように ぼくの骨にからみつき
ふとした夕暮れに ちいさな痛みを連れてくる
ぼくらは同じひかりに いまも灼(や)かれつづけているのだろうか
あの日からずっと 終わらない夏を生きながら
ふとした夕暮れに ちいさな痛みを連れてくる
ぼくらは同じひかりに いまも灼(や)かれつづけているのだろうか
あの日からずっと 終わらない夏を生きながら
けれどぼくは この血のなかの暗い翳(かげ)を愛したい
それがあなたとぼくをつなぐ ただひとつの証(あかし)なら
たとえいつか ぼくの歩みがここで途絶えるとしても
それがあなたとぼくをつなぐ ただひとつの証(あかし)なら
たとえいつか ぼくの歩みがここで途絶えるとしても
窓辺にひそやかな ともしびをひとつ掲げよう
あなたの愛した この青い星のまぶしさのために
ぼくのなかのかなしみは やがて一輪のうたになる_
あなたの愛した この青い星のまぶしさのために
ぼくのなかのかなしみは やがて一輪のうたになる_




























