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黒い糸

第七章

日記を書き始めて15分経った。…もうそろそろタクシー呼ぼう…と月曜に会う事がなかった私はとても心躍っていた。…悠に会えるまで後45分…1時間切った…早く会いたい…そんな気持ちで一杯になっていた。ソワソワし始めた私は…少し落ち着こう…そう思い、ドレッサーに煙草を持って来て煙草を吸う事にした。煙草を1本取り出し、カチッと安物のライターで火を点けた。火の点いた煙草の煙をゆっくりと吸い込み、肺の奥へと入れ、ゆっくりと吐き出した。…悠の香りだ…そんな事を思い耽りながら煙草を吸っていた。あっという間に15分程経ち、私は急いでタクシーを呼んだ。タクシーはあっという間に来ていて、私は乗り込み彼の家の近く迄をお願いした。30分程掛け、彼の家の近くへと着いた。私はタクシーを降り、彼の住むマンションへと向かう。いつもと違う日に会う事が何よりも嬉しかった。彼の部屋のインターホンを鳴らし、…「愛羅、空いてるから」と返事が返って来た。私はドアを開け入って行った。玄関に入るや否や彼は私にキスをした。…「愛羅…抱いても良いか?」…「うん」…私はそう答え、玄関先からベッドへと移動するのにキスをされながら徐々に服を脱がされて行く。ベッドへと着く頃にはすっかり下着姿の私の首筋へと彼は舌を這わせた。…あぁ…悠の香り…そんな事を思いつつも彼の愛撫は止まらなかった。濃厚に…濃密に愛されて行く様に抱かれ、「愛してる」そう呟かれる。事後の後はいつもの様に彼はベッドで煙草を吸っていた。…そしていつも通り…「愛羅、俺仕事残ってるから」そう言って私を帰宅へと誘導する様に口走る。…いつもの事だ…気にしない様にしよう…そう自分へと言い聞かせ、「それじゃあ、帰るね…仕事頑張って…お疲れ様」…「おう」私の抜け殻の様に乱雑に脱がされた服を広い集め着替えて、彼の部屋を後にした。…彼の部屋を出た私は彼の玄関先でタクシーを呼んだ。下の階へと降りる為にエレベーターへと乗り込んだ。…5分位で着くって言ってたな…そんな事を思いながら少しだけ心に傷みを覚えたのには気付かないフリをした。下に着く頃にはすっかりタクシーは来ていて、私は乗り込み自分の家の近く迄をお願いし、帰路へ着く事になった。

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