スイカズラのバラ
- カテゴリ:日記
- 2026/06/30 10:41:22
さうしてスイカズラの白い花はかたみに寄り添ひ
甘い香りをひそませて風のゆくへを待つてゐた
私はおまへの影をふみわけてこの道にかへり來た
あざやかなバラの紅(べに)が夕闇のなかにほのめく
甘い香りをひそませて風のゆくへを待つてゐた
私はおまへの影をふみわけてこの道にかへり來た
あざやかなバラの紅(べに)が夕闇のなかにほのめく
わすれられたおもひではいつも空しいものだらうか
いや、ちひさな花びらのやうに私の胸のなかで顫(ふる)へてゐる
いつか夢みたやうなやはらかなひかりのなかで
おまへはまた微笑んでくれるであらうか
いや、ちひさな花びらのやうに私の胸のなかで顫(ふる)へてゐる
いつか夢みたやうなやはらかなひかりのなかで
おまへはまた微笑んでくれるであらうか
風がそよぐたびにおまへの匂ひがここちよくゆれる
あの日のやうに、時間はとまり、ただ私と世界だけが
水面の影のやうにきらめいて消えてゆく
あの日のやうに、時間はとまり、ただ私と世界だけが
水面の影のやうにきらめいて消えてゆく
たそがれの空はあまりにも青く、あまりにも遠い
おまへのやさしい指先にふれることさへかなはぬまま
私はふたたびこの静かな庭のほとりに佇んでゐるのだ
おまへのやさしい指先にふれることさへかなはぬまま
私はふたたびこの静かな庭のほとりに佇んでゐるのだ




























