想いでの黄金のなかの静寂
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/02 08:06:30
黄金(こがね)の波のうねるなか
風はどこからともなく吹きすぎて
ひとりの旅人の背をなでる
風はどこからともなく吹きすぎて
ひとりの旅人の背をなでる
あの日、麦の穂はさざめき
鴉(からす)の群れが空を裂いた
青い絵の具のなかに沈む夕陽は
彼の孤独をただ見つめていた
鴉(からす)の群れが空を裂いた
青い絵の具のなかに沈む夕陽は
彼の孤独をただ見つめていた
胸に抱いた消えぬ痛みと
カンヴァスに遺した最後の祈り
「悲しみは永遠に続く」と
呟いた声も 風がさらってゆく
カンヴァスに遺した最後の祈り
「悲しみは永遠に続く」と
呟いた声も 風がさらってゆく
弟の温かい腕のなかで
パイプの煙は静かに消え
色の嵐を生きた男は
終わりのない光のなかへ還る
パイプの煙は静かに消え
色の嵐を生きた男は
終わりのない光のなかへ還る
オーヴェルの土は優しく
いまも二人の眠りを包み
名もなき風が どこからともなく
蔦(つた)の葉を揺らして吹きすぎてゆく
いまも二人の眠りを包み
名もなき風が どこからともなく
蔦(つた)の葉を揺らして吹きすぎてゆく



























