想いでオーヴェル=シュル=オワーズ
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/02 08:08:40
風はどこからともなく吹きすぎてゆく
麦の穂をゆらし 傾いた教会の屋根をなで
青い空の下の小さな部屋へ
私よ おまへはもう泣かない
そこには燃えるような太陽のひまわりが
ただ静かに だれも見ていないのに咲いてゐるから
麦の穂をゆらし 傾いた教会の屋根をなで
青い空の下の小さな部屋へ
私よ おまへはもう泣かない
そこには燃えるような太陽のひまわりが
ただ静かに だれも見ていないのに咲いてゐるから
さびしい心は耳をすます
オーヴェルの丘に立つと
麦畑は波打ち 雲は流れる
色あせない画布のなかのうねりは
どこかつめたいけれど どこかあたたかい
それは過ぎてゆくもののかなしみ
もう還らないものへの やさしいうた
オーヴェルの丘に立つと
麦畑は波打ち 雲は流れる
色あせない画布のなかのうねりは
どこかつめたいけれど どこかあたたかい
それは過ぎてゆくもののかなしみ
もう還らないものへの やさしいうた
待つてゐる それは多分すぐだらう
カラスが飛び立つ夕暮れの空から
筆のあとが息づく静かな村に
ふたたび光がもどるころ
おまへは 風のなかに
きっとやはらかく ほほゑんでゐるだらう
雲雀のなく空よりももっとたかき空に
カラスが飛び立つ夕暮れの空から
筆のあとが息づく静かな村に
ふたたび光がもどるころ
おまへは 風のなかに
きっとやはらかく ほほゑんでゐるだらう
雲雀のなく空よりももっとたかき空に


























