星屑の森によせて4
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/08 22:16:02
深い闇のなか、ただ静かに星のまたたきを数えるように。
すべての音が眠りについた、いちばん優しい夜の底。
すべての音が眠りについた、いちばん優しい夜の底。
星屑の森によせて
だれもいない、夜のしじまのなかで、
古いオルガンは、息をひそめて眠っている。
窓からさしこむ、あえかな星のひかりだけが、
かすれた鍵盤の上に、しずかに横たわっていた。
古いオルガンは、息をひそめて眠っている。
窓からさしこむ、あえかな星のひかりだけが、
かすれた鍵盤の上に、しずかに横たわっていた。
もう、あの細い指が、ここに還ることはない。
硝子(がらす)のようになめらかな、優しい面影。
それさえも、淡い夢のなかの出来事のようで、
風が吹けば、すぐに消えてしまいそうなほどに。
硝子(がらす)のようになめらかな、優しい面影。
それさえも、淡い夢のなかの出来事のようで、
風が吹けば、すぐに消えてしまいそうなほどに。
梢(こずえ)のそよぎも、いまはもう、遠い。
鳴るはずのない鍵盤から、かすかに零れるのは、
僕の記憶がそっと呟く、星の、子守唄。
悲しみさえも、おだやかに、眠りにつく。
鳴るはずのない鍵盤から、かすかに零れるのは、
僕の記憶がそっと呟く、星の、子守唄。
悲しみさえも、おだやかに、眠りにつく。
星屑の森は、深い静寂(しじま)に満たされて、
世界に、ただ、僕をのこしてゆく。
あかるい朝を、もう、願うこともなく、
冷たい光のなかで、僕は、ひとり。
世界に、ただ、僕をのこしてゆく。
あかるい朝を、もう、願うこともなく、
冷たい光のなかで、僕は、ひとり。
























