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河もにうつる夏の花火3

開け放たれた辺のむこう
夜のがパステル画のを運んでゆく
ぼくは古い日記の頁をひそかに繰り
あの日、きみと息をひそめた秘密の場所を想ふ
遠い街のざわめきをよそに
静かな河のおもてに零れ落ちたひとつのひかり
それは音のない、夏の日の花火の
かなしい追憶のはじまりのやうだった
あかいひかり、あをいひかりは水面を滑り
またたくまに闇へと還ってゆく
きみは何も言はずにただ見つめてゐた
いまもを吹き抜けるのなか
ぼくの手のひらはあの冷たさをおぼえてゐる
日記に書き留められなかった、あざやかな幻を

#日記広場:小説/詩




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