夜更けの街にBetty Carter
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/12 22:54:42
それは まつたく ひとつの約束のやうに
紫いろの夜が 街をひたしてゆくとき
ひそやかに レコードの溝から こぼれおちる
Betty Carter あたたかくも 鋭い歌声は
紫いろの夜が 街をひたしてゆくとき
ひそやかに レコードの溝から こぼれおちる
Betty Carter あたたかくも 鋭い歌声は
舗道の石に ちいさな水たまりをうかべ
街角のカフェの窓には おもひでの灯がともる
ぼくらは ただ 風のなかで立ちつくし
過ぎ去つた季節のうたに 耳を澄ますのだ
街角のカフェの窓には おもひでの灯がともる
ぼくらは ただ 風のなかで立ちつくし
過ぎ去つた季節のうたに 耳を澄ますのだ
いつかきみを この窓辺にむかへいれよう
そんな夢みるような 言ひしれぬ郷愁が
せつなく この胸のなかを かけぬけてゆく
そんな夢みるような 言ひしれぬ郷愁が
せつなく この胸のなかを かけぬけてゆく
街はねむらない けれど、もう何もいらない
ただ この音楽だけが ぼくの空を満たし
すべてのかなしみを やさしく包んでくれるから
ただ この音楽だけが ぼくの空を満たし
すべてのかなしみを やさしく包んでくれるから

























