朝焼けに独り
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/07/17 12:12:18
夜ののこりの薄紫(うすむらさき)が ひそかにひらき
東のそらの涯てから 薔薇色のひかりがこぼれる
ぼくはただ 目ざめたばかりの梢のしたに立ち
だれもゐない世界の はじまりを見てゐる
東のそらの涯てから 薔薇色のひかりがこぼれる
ぼくはただ 目ざめたばかりの梢のしたに立ち
だれもゐない世界の はじまりを見てゐる
おまへのいない朝が またひとつ訪れた
あんなに優しかった夢のなかの言葉は
朝露のやうに 草の葉に光っては消え
ぼくのてのひらには 冷たい風だけがのこる
あんなに優しかった夢のなかの言葉は
朝露のやうに 草の葉に光っては消え
ぼくのてのひらには 冷たい風だけがのこる
なぜ これほどまでに世界は美しいのだろう
ひとりで迎えるひかりの あまりの眩しさに
ぼくはそっと 睫毛を濡らすのだけれど
ひとりで迎えるひかりの あまりの眩しさに
ぼくはそっと 睫毛を濡らすのだけれど
あかるい朝焼けは すべてを許すやうに
傷ついたぼくの肩を 静かにあたためてゆく
森の小鳥たちが いま、最初の歌をうたひだした
傷ついたぼくの肩を 静かにあたためてゆく
森の小鳥たちが いま、最初の歌をうたひだした


























