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面倒なことから逃げようとするから騙される

「老後は国が面倒を見るから、子どもは親の面倒をみなくてよい」

これこそが、国民を騙す第一歩だった。

 

親は、子どもを自分たちの面倒をみれるような人間に育てることから解放される。

 

日本人が何故こんなに他人に優しく、他人を尊重し、調和を大切にする民族なのか。

 

それは、親が、自分が年老いた時に、自分の面倒を子どもに見てもらわないと生きていけないという現実があったため、自分に子どもを支配する力がなくなっても、捨てられずに大切にしてもらえるよう子どもを教育する必要があったからだ。

腹の中で何を考えていようが、どんな不満があろうが、表向きはきちんと取り繕うことができる人間でいられる。

そこに「我慢する」ことの意味が生まれてくる。

小さい頃から他人との協調を強いられて育つ結果、大人になる頃にはそれがストレスと感じないような人間に育っていく。

日本人が大人になるということは、そういうことだったのだ。

 

どんなに医療が発達しても、子どもが大人になるまでに死んでしまうということは当然起こり得る。

だから、子どもは最低でも二人いないといけなかった。

 

年老いた親の面倒も見れないような人間が、誰にどんな優しさを向けられるというのか。

 

政治家を含む富裕層の人間は、自分の利権を他人に渡したくないから、子どもを必ず作り、その既得権益を必ず守っていけるような人間へと育てていく。

跡取りができない場合でも、養子縁組を行い、自分が死ぬまでの間は、身内の人間から守ってもらうようにシステムを作っている。

 

「全ての国民には生きる権利がある」

これはあくまで「法の下」だけの話なのだ。

本当に力を持つ人間にとっては、ただの言葉でしかない。

世界中の国家権力者や、大資本家たちは、本当に都合の悪いことは全て暴力で解決してしまう。

これが、現実というもの。

 

一般の国民は、その現実から常に自分のを守る方法を考えながら生きていかなくてはいけない。

世界の権力者が、国家を超えたところで人間の支配を考えているなら、私たちのような何の力もない人間は、世界中に仲間を作り、知恵を出し合い、その支配が少しでも人道的なものであるようにしていく必要があると思う。

 

「自分を守ってくれる子孫を残していく」ということは、その課題に対して最も有効的で、最も大切なことなのではないだろうか。

 

「自由に生きる」これを獲得してきた歴史を振り返ってもらいたい。

どれほど多くの庶民が命がけで支配者から勝ち取ってきたのか。

 

相手は、常に支配するための方策を考え続け、実行している。

しかも、絶対的な力をもっている者同士でだ。

 

忘れてはいけないのだ。自分たちのことを守ってくれるスーパーマンは、現実には存在しないということを。

どんなに面倒でも、どんなに考えたくなくとも、永遠に続けていかなくてはいけないのが「庶民」なのだ。

 

振り返ってみよう。

子どもが親の面倒を見ることが当たり前であった時代。

今の時代と比べて、そんなに不自由な世界であっただろうか。

 

良いことも悪いこともある。

 

自分たちの身を、権力者から守るか、自分たちが権力者になるか、

どちらになるにせよ、その既得権益を守るためには、相応の努力が必要なのだ。

何も考えずにただ生きて、生涯自由に生きられるなどと考える馬鹿にならないことだ。

また、そんな馬鹿に自分の子どもを育てないことがとても大切なのだ。

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