さよならパンダ
- カテゴリ:日記
- 2026/08/09 09:51:50
ガラス越しに眺めていた、あの白と黒のふくよかな輪郭が、見えない箱に詰められて海を渡って行く。
どうして私たちは、あんなにも彼らに熱狂し、こんなにも別れを惜しむのだろうか。ただ笹を食べ、寝転がり、無邪気にタイヤで遊んでいるだけの彼らに、私たちは無意識のうちに「無償の平和」を重ね合わせていたのかもしれない。
白と黒。その単純な色彩がもたらす、圧倒的な愛嬌。彼らがそこで静かに息をしているだけで、せわしないコンクリートの中の日常に、ぽっかりと優しい余白が生まれていた。
報道ヘリが空を飛び、トラックが見えなくなるまで涙を流して手を振る人々の群れ。その光景はどこか不思議で、けれどひどく美しい人間の純情のようにも思える。
さよならパンダ。
あなたが去ったあとの運動場は空っぽになってしまったけれど、私たちがあなたに向けていた優しい眼差しは、きっと誰かの心を少しだけ丸くしたはずだ。遠い空の下、あなたが今日もおいしい笹を食べて眠りについていることを、私たちは時折思い出しては、ただ静かに微笑むのだ。


























はじめまして。 温かいコメントをありがとうございます。
紅蓮姫さんの仰る通り、あの愛らしい姿は平和を感じさせてくれますね。
パンダは当たり前に日本にいるものだと思っていたので、 いなくなってしまって本当に寂しい限りです。
幼い頃、両親に連れられ、初めてパンダを見に出掛けたことは大切な思い出です。
また安心してパンダを見られる日が訪れることを、私も切に願っています。
パンダロスという言葉も目にしましたね。
パンダが日本から居なくなって残念ですよね。
平和というものを感じる存在がパンダなのかもしれませんね。
彼らはクマの仲間でありながら、
草食という道を選び、
竹笹という害のない食事に没頭するからこそ、
安心して見られるのかもしれませんね。
またパンダが見られる日を心待ちにして待ちたいと思います。