Nicotto Town ニコッとタウン

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立秋に寄せて


青い梢をわたる風のなかに
いつからか かすかな翳(かげ)がまじり
ぼくたちのあどけないお喋りは
不意に途切れて 遠い雲をみつめる
あんなに熱かった光の雫(しづく)が
今はもう 草の葉に冷たくしづまり
過ぎ去った夏の日々の記憶を
ひとり静かに 数えはじめている
さよならを告げるにはまだ早く
迎えるには あまりに淡い秋の気配
きみの窓辺に咲いた花も
どこか愁(うれ)ひを帯びて うつむくだらう
消えゆく季節の その淡いあはひに
ぼくは静かな歌を ひとつ残したい

#日記広場:小説/詩




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