遠い昔 白露に寄せて
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/09 21:28:58
草の葉のさきに ひそやかに宿るものは
夜のあひだに星々が落とした 涙だらうか
あさの光のなかで それは白く光り
触れれば消える はかない夢のやうだ
夜のあひだに星々が落とした 涙だらうか
あさの光のなかで それは白く光り
触れれば消える はかない夢のやうだ
きみと歩いた あの見慣れた小径(こみち)にも
いまは冷たい水の粒が ちりばめられ
ぼくたちの足音は いつになく静かに
秋の深い愁(うれ)ひのなかへ 消えてゆく
いまは冷たい水の粒が ちりばめられ
ぼくたちの足音は いつになく静かに
秋の深い愁(うれ)ひのなかへ 消えてゆく
寂しさは けっして悲しみではなく
世界がその色彩を おだやかに変へてゆく
ただそれだけの やさしい約束
世界がその色彩を おだやかに変へてゆく
ただそれだけの やさしい約束
青い空は どこまでも高く高くなって
ぼくたちのちひさなため息を
あたたかい洗礼のやうに 迎へてくれる
ぼくたちのちひさなため息を
あたたかい洗礼のやうに 迎へてくれる

























