午前三時、プラットホームの空白
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/10 10:59:35
真夏の月は、冷徹な蛍光灯のようで
誰もいない終着駅の線路を、どこまでも白く晒している。
誰もいない終着駅の線路を、どこまでも白く晒している。
熱を孕んだ鉄の匂いが、鼻腔を突いた。
ポケットのなか、帰りの切符は
いつの間にか握りつぶされ、ただのクズ紙になっている。
どこへ行くつもりだったのか、
それさえ今の俺には、どうでもいい。
ポケットのなか、帰りの切符は
いつの間にか握りつぶされ、ただのクズ紙になっている。
どこへ行くつもりだったのか、
それさえ今の俺には、どうでもいい。
「人生のレール」などと、大仰な言葉はいらない。
俺が歩くのは、ただの気まぐれな獣道だ。
あらかじめ引かれた線の上さえ、
まともに歩けないほどの、いい加減さ。
俺が歩くのは、ただの気まぐれな獣道だ。
あらかじめ引かれた線の上さえ、
まともに歩けないほどの、いい加減さ。
他人の期待を裏切るのには、もう慣れた。
だが、自分自身の期待を、
こうも鮮やかにすり抜けていく自分には、返す言葉もない。
時計の針は正確に絶望を刻むが、
俺の心は、ただぬるい風に吹かれて揺れている。
自分さえ当てにならない、この決定的な適当さ。
それは一種の、救いなのかもしれない。
だが、自分自身の期待を、
こうも鮮やかにすり抜けていく自分には、返す言葉もない。
時計の針は正確に絶望を刻むが、
俺の心は、ただぬるい風に吹かれて揺れている。
自分さえ当てにならない、この決定的な適当さ。
それは一種の、救いなのかもしれない。
遠くで、最後の回送列車が軋んだ音を立てて消えていく。
見上げる空、満月だけが正気を保っていた。
線路の終わりは、何かの始まりか。
それとも、ただの行き止まりか。
まあ、どちらでもいい。
線路の終わりは、何かの始まりか。
それとも、ただの行き止まりか。
まあ、どちらでもいい。
俺はクズ紙になった切符を闇に放り、
線路の途切れたその先へ、靴底を響かせて歩き出す。
線路の途切れたその先へ、靴底を響かせて歩き出す。

























