悲しみという名の、溶けない氷
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/10 11:24:12
胸の奥に、居座り続けるものがある。
それは、真夏の陽射しを浴びても決して溶けることのない、
ひどく濁った、冷たい「悲しみ」の塊だ。
それは、真夏の陽射しを浴びても決して溶けることのない、
ひどく濁った、冷たい「悲しみ」の塊だ。
どんなに安物の酒で流し込もうとしても、
喉の奥に引っかかったまま、胃の底を凍えさせ続けている。
自分さえ当てにならない適当さで、すべての約束を煙に巻いてきたが、
この悲しみという名の重荷だけは、どうしても置き去りにできなかった。
喉の奥に引っかかったまま、胃の底を凍えさせ続けている。
自分さえ当てにならない適当さで、すべての約束を煙に巻いてきたが、
この悲しみという名の重荷だけは、どうしても置き去りにできなかった。
他人に背を向け、アスファルトに孤影を這わせて歩く。
だが、歩けば歩くほど、その塊は質量を増し、
シワの寄ったシャツの向こう側で、俺の呼吸をじわじわと苦しくさせる。
自由気ままな旅人のフリをしていた俺は、
ただ、この胸の氷から逃げ回る道迷いに過ぎなかった。
だが、歩けば歩くほど、その塊は質量を増し、
シワの寄ったシャツの向こう側で、俺の呼吸をじわじわと苦しくさせる。
自由気ままな旅人のフリをしていた俺は、
ただ、この胸の氷から逃げ回る道迷いに過ぎなかった。
サングラスの暗闇の奥、
レンズに反射する朝の光さえ、その氷を溶かすことはできない。
レンズに反射する朝の光さえ、その氷を溶かすことはできない。
動き出した街の冷徹なノイズのなかで、
溶けない悲しみを抱えたまま、立ち尽くしている。
溶けない悲しみを抱えたまま、立ち尽くしている。
この氷がいつか砕け散るのか。
それとも、俺の心ごとすべてを凍てつかせるのか。
……まあ、どちらでもいい。
それとも、俺の心ごとすべてを凍てつかせるのか。
……まあ、どちらでもいい。

























