盂蘭盆会に寄せて初秋の風と野菊の宿る辺に
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/13 08:07:29
初秋の風が(はつあきの風が) そっと吹き抜ければ
白樺の葉は かすかにそよぎ
小川のふちに 咲き残る野菊の
うす紫の花びらが しづかに揺れる
白樺の葉は かすかにそよぎ
小川のふちに 咲き残る野菊の
うす紫の花びらが しづかに揺れる
夕暮れのなかを かへつてくる足音が
草をわける なつかしい気配(けはい)よ
私はただ 風のゆくへを見てゐた
すぎて去つた日々の 遠い面影を
草をわける なつかしい気配(けはい)よ
私はただ 風のゆくへを見てゐた
すぎて去つた日々の 遠い面影を
夜のしじまに ぽつり、ぽつりと
星の粒が またたきはじめる
野菊の露に そのひかりを映して
あんなにやさしく あたたかく
星の粒が またたきはじめる
野菊の露に そのひかりを映して
あんなにやさしく あたたかく
お前はどこへ 吹きすぎてゆくのか
あきのかぜ 私の胸をひたすものよ
帰らぬ人たちの ささやきをのせて
もういちど この庭に夢を運んでおくれ
あきのかぜ 私の胸をひたすものよ
帰らぬ人たちの ささやきをのせて
もういちど この庭に夢を運んでおくれ

























