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夏のホラー映画 忌怪島 

夏なのでホラー映画みてみました。面白かったです。喜界島ってほんとにあるけれど、たぶんその喜界島とは全く関係なく、タイトルのその名前は、「機械」のほうをもじってる気がしました。


 最先端脳科学とホラーの融合。そして次々と、赤い服の女を見て死んでいく人達…みたいな映画なんですけど、その死因っていうのが一体なんなのかは、あまり語られない。そこがよかったです(笑)でも、どうやら死んだ人たちは、赤い服の女が見えてたっぽいぞ。というのが、最先端脳科学を駆使した主人公たちが解明していく。そこらへんまでは推理物みたい。本当に幽霊がいるとかそういうのじゃなくて、この映画の面白いところは、最後まで「データ」の可能性を示唆していて、幽霊がどうのとかじゃなくて、幽体離脱がどうのとか言わないで、「記憶の共有」ということがもし可能だったらこうかもしれないみたいな、最先端脳科学みたいなものをひょい、っとあんまり説明せずにSF的にとりいれている事。そんで、その結果、なんか幽霊みたいな事になってるんですけど、結果的には貞子みたいな幽霊がいました、みたいな古き良き古典ホラーとまぁまぁ同じなんですけど、とはいえ、「これは記憶の共有の話」みたいな、SFの切り口で徹底的にホラーを表現したみたいな、怖い話なんだな。ユタという霊媒師すら、あんまり除霊行為どうのとか、霊ルールがある世界ではないという、かなり理性的な、というかむしろ「幽霊ルール」みたいなのを徹底して排除して、SF的にホラーを解釈した。っていう印象がすごかったです。なので、普通幽霊がでてくる映画って、一番怖いのは、当然幽霊になるんですが、忌怪島の怖いのって、人物で、データの共有現象やら人生の悲哀やらを受け止めて悲しむ人間そのもの、がとる行動のほうに最大の恐怖がある奴になっていました。イマジョも、なんか、神出鬼没になってる時より生きてる時の描写が怖すぎましたし。なんか生きてる人間のやる事が一番むごく、一番残忍で、一番おぞましくて、生きてる人間こわぁ…っって怖いっていうか、残酷というか。あんまりホラーの王道ではない、私はSFと言いたいような映画でした。というかSFです(笑)と私には思えてならないですけど、たぶん普通に言うとホラーなんでしょうね。シゲさんのラストのセリフを考えると、人は死んだら同じ場所に行く、という事を、シゲさんは考えていたんだろうか。と私には思えました。なんて美しい幻想、なんて美しい追慕。シゲさんの中に愛があったんだな。という瞬間で重たくて悲しいラストだった。いや悲しいのか…。あの映画の全部は、手首の光ることから、「ログイン仮想空間」という可能性があるんですよ。そう考えると、様々な物理法則を無視した現象やシゲさんの「ここではない場所に行く」というような空気のセリフも、物凄く納得できるものであり…。普通のホラーは現実に幽霊がいてどうのですが、この映画は結局、仮想現実という設定を持ち込んでいるので、どっか非現実的な存在に深みや重みがありません。死すら、「この世界から元の世界に戻る」みたいな印象すらありました。手首にログインネームみたいなのがある人たちをみるに。そういう世界観の映画の中では、普通のホラー映画とはちょっと違う幻想感がありました。この手のホラーは、今後増えるんじゃないでしょうか?ITホラーっていう名前どうでしょう?ITホラー。今後絶対増えると思いますよ。幽霊とは仮想空間の記憶共有であるみたいな、そういう世界観、けっこうしっくりきました。今までのホラーのあのわからない怖さはあんまり無いけど、その中で人間がどう動くか、発狂するか、死ぬかみたいな、イマジョという幽霊みたいな存在をとおして、死生観や思想が浮き彫りになるという哲学的な、といいたいホラーでした。もっとこう、理解不能なエイリアンみたいのに追いかけられるみたいなのが、ホラーだと思ってました(笑)スプラッタも少なく、嫌悪感ある性描写もあるにはあるのに、どっか冷静、理性的な側面があるので、子供向けじゃなくて、ちょっと大人な人におすすめな感じでした。最先端脳科学ITSFホラーの草分け映画って、後になって言われるんじゃないでしょうかと私は思いました。面白かったけど、多くの人におすすめはしないかも。ホラーが好きな人だけにおススメしたいかも。ひっそりと。

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