独りの充たされ
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/19 10:20:20
大勢の人びとのざわめきのなかで
私はただ 夕月と微かな星を仰いでゐた
それで十分だつたのだ
私の孤独は これほどに静かに透きとほり
私はただ 夕月と微かな星を仰いでゐた
それで十分だつたのだ
私の孤独は これほどに静かに透きとほり
風が運ぶ かすかな硫黄の匂ひは
山の呼吸のやうに 私を包む
だれも私の沈黙には気づかない
それでよかつた 私は私のままでゐられた
山の呼吸のやうに 私を包む
だれも私の沈黙には気づかない
それでよかつた 私は私のままでゐられた
夜のはじまりの つめたい空気のなか
星のまたたきは 私だけの秘密の囁き
寂しさは悲しみではなく
一つの美しい祈りのやうに そこにあつた
星のまたたきは 私だけの秘密の囁き
寂しさは悲しみではなく
一つの美しい祈りのやうに そこにあつた

























