Nicotto Town ニコッとタウン

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星屑とこおろぎの丘によせて(孤高の夜に)


ただひとつの足音もなく 夜は更けてゆき
丘のうへの枯れ草は 冷たく身をこわばらせる
見上げる天空の 凍てついた星屑らは
ぼくの届かない場所で ただ無口にまたたく
草の根に こおろぎの細い銀の糸が
深い闇の底へ たえ間なく沈んでゆく
それは だれに聴かれることもない祈り
消え入るような ぼく自身の息づかい
孤独は どうしてこんなに透き通るのだろう
追憶のなかの家並みも いまは遠くかすみ
ぼくは ただ世界の涯てに置き去りのようで
ひとつの季節が そっと息をひきとるとき
ぼくはひとり 冷たい風のなかにたたずみ
遥かな星のまたたきを ただ見つめてゐる

#日記広場:小説/詩




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