銀のひかりに溶けるまで
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/30 13:25:36
草の海に ひとり沈んで 横たはれば
夜のしじまが そつと睫毛にふれてくる
あんなにいそいで去つた 雲のゆくへを
風のささやきだけが 知つてゐるのだらう
夜のしじまが そつと睫毛にふれてくる
あんなにいそいで去つた 雲のゆくへを
風のささやきだけが 知つてゐるのだらう
あをい暗がりのなかで ひとつ、またひとつ
遠いまたたきが 涙のやうにこぼれおち
そこに名もない 青い花を咲かせる
ねえ どうかもう わたしを捜さないで
遠いまたたきが 涙のやうにこぼれおち
そこに名もない 青い花を咲かせる
ねえ どうかもう わたしを捜さないで
このまま風のなかに おきざりにして
星たちのひそやかな ともしびだけが
冷たいわたしの指先を やさしく濡らす
星たちのひそやかな ともしびだけが
冷たいわたしの指先を やさしく濡らす
かなしみは 銀のひかりに溶けるだらう
草のなみだに すべてをさらはれて
ただ夜の音楽だけが 残されるまで
草のなみだに すべてをさらはれて
ただ夜の音楽だけが 残されるまで



























