お探し物は図書室まで
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/09/26 10:48:24
青山美智子さんの小説
悩みを抱えた5人が、図書室の司書・小町さんに勧められた本を通じて、
人生のヒントを見つけていく短編集。
本当に探している本と思いもよらない本とおまけの小さなぬいぐるみ。
2021年の本屋大賞2位。
1位は「52ヘルツのクジラたち」ってことですが、
どちらかと言えば、こちらの本の方が好みです。
①婦人服売り場の店員さん
②メーカー経理部で働きながら、自分のアンティークショップを持ちたい会社員
③元雑誌編集者で、出産後別部署へ配属されてしまった主婦
④ひきこもりで、イラストを描く仕事をしたい青年
⑤定年退職後、囲碁を勧められて本を探しに来たひと
①の話では。
婦人服売り場でなんとなく働いていて、パソコンの本を探しに図書室へ行くと。
パソコン関連の書籍プラス絵本の「ぐりとぐら」を勧められる。
言われるがまま全部借りて、「ぐりとぐら」も読む。
案外こどもの頃に読んだだけで、内容を忘れている人が多い「ぐりとぐら」
私も、タイトルくらいしか覚えてなかった。
野ねずみが見つけた大きなたまごでつくるものが、
本来はカステラなんだけど、人によってはホットケーキと覚えてたり、パンケーキだったり。
絵本を読んだらつくりたくなって。ネットでかんたんなレシピを探してつくるけど、なかなかうまくいかない。
美味しいカステラをつくる努力をするうちに、これまでちゃんと生活してなかったことに気づいて、見直すきっかけになる。
そんな話。
④の話では。
ひきこもりの青年には「ダーウィンたちの見た世界」1冊のみ
大きな本で自宅へ持って帰れないってことで、図書室へ通って見るんだけど。
通ううちになぜかそこで仕事することになる。
5人に本を選んだ小町さんは毎回でてくるけど、語り手が別のお話に絶妙にからんでるのも面白い。
文章に力はなくて、読んだ人の受け取り方次第というのが印象に残りました。
小町さんが勧める本やぬいぐるみはインスピレーションみたい。
私も今の自分に必要な本を勧められてみたいです。


























