STAP細胞
- カテゴリ:日記
- 2026/11/07 01:31:25
最近 小保方晴子さんの著作『あの日』を読んだので、同じく研究の道を歩む現博士課程の女学生として、感想を少し記してみようと思います。今となって見えてくる事件の内容に、様々な思慮を巡らせました。途中で書くのが疲れたら、一旦また別日に書こうとも思う。
STAP細胞に関する知見の私の参考文献は、文春オンラインweb記事、wikipedia、『あの日』です。STAP細胞に関する多くの記事を読んだわけではありません。
話題当時中学生の私は内容をあまり理解しておらず、可愛らしい女性研究者が不正を働き、とんでもなくでかい騒動を引き起こしたんだな、としか思っていませんでした。
『あの日』は、騒動があった2014年から2年後に出版されているようです(結構早い)。
『あの日』は小保方さん自身の視点から語られた手記です。
そもそもSTAP細胞は、分化した体細胞が外部からの簡単な刺激によって多能性(様々な種類の細胞に分化できる初期的な性質)を持つ、というようなものです。私は生物学的知識に乏しいので、学術的内容は結構読み飛ばしました。
小保方さんは、DC1(日本学術振興会特別研究員)に採択され、ハーバード大学にも留学しており、確かに優秀な研究者であったらしいです。
手記を読んでいると、彼女の行動力や自分で研究を発展させられる思考力、そして研究への熱意、実験量、研究に対する自分の哲学を持つ姿、これは同じ研究者として尊敬します。
「『あの日』を読む限り」、小保方さんのミスは、
・実験データ管理の粗雑さ
で、
騒動として指摘されている点は、
・Nature論文掲載実験データの取り違え
・Nature論文掲載実験データの改ざん(加工)
・小保方氏博士論文における手法の文章の剽窃
騒動の悪役は、
・若山研究員(理研CDBのチームリーダーで、小保方氏は客員研究員だった)
・マスコミ
この二つ、でしょうか。
また、STAP論文の内容は大きく分けて二つのパートに分けることができ、
Part 1(小保方氏):STAP現象
Part 2(若山研究員):STAP現象の応用(キメラマウスの作成)
です。
小保方さん曰く、STAP現象の実験は成功しており、実証データも出た。若山研究員の実験は再現されなかった。
しかし、STAP細胞に関する調査委員会が課せたSTAP細胞存在目標がキメラマウスの作成だったために、「STAP細胞はない」と結論付けられてしまった。
若山研究員は実験の管理体制が粗雑であり、実験者の手技に結果が委ねられることの多い生物学的研究・実験において若山研究員のみキメラマウスの作成に成功することができた(と言っていた)が、誰も再現できず、挙句に若山研究員はコントロール実験を行っていなかったため成功していたかも怪しい、といったところ。
ただし、データの取り違え、画像の加工については、この本を読んでも、誤ってやってしまった、とのことだけで、擁護できる理由があまり見つからなかった。
データの管理はちゃんとしようという教訓だけが残った。
しかしこれだけで、大罪を犯したかのように世間から扱われるのは、重すぎる気がする。第一、学生ならあり得そうな話だ。Natureにacceptされたのが運の突きだ。
どうしてデータの取り違えに気が付かなかったのか。
大量に実験をしていたら、実験データに溢れかえって混同してしまうのか?
図表にキャプションを付けているときに気付きそうだけど。
修正中の博論をそのままnatureにしたからか?
『あの日』からは小保方氏の恣意的な悪用は見られない。
しかし第一著者ならリバイスも含め書いた論文を再読もするだろう。
なんらかのデータの混同が起きて、実験にリーズナブルな結果っぽい画像が本当の研究結果と勘違いして、その後の考察に続いたのだろうか。
どちらにせよ、データの管理・杜撰で混沌とした大量の情報は、ここまで社会的に大きな問題を引き起こすと考えると恐ろしい。一般の自分らだって、心当たりあるだろうに。
誰も完璧ではない。
ここまで極悪人、モンスターのように奉られたのはマスコミの仕業。
「世の中を代表する声」と大きく勝手に唄うが、実際のそんな世間はごく少数派か存在しない。本当にテレビはエンタメとして見ることでしか付き合ってはいけない。AIが発展している今、真実はないと思っておいた方がいい。
無意識な印象操作、信じられるもの、信じたいものは自分で決めるしかない。
疲れたのでまた今度























