Nicotto Town


何かの紙の裏の、メモのたば


お話の紙..5まいめ。 うえはんぶん

数ヶ月ぶりのお話の紙~♪
久しぶりに書いてみたら、自作小説ってカテゴリ発見!

このカテゴリ、はじめからあったっけ??

キリがいいトコロまでだと長くて文字数ギリギリだから、はんぶんこ。
まずは、うえはんぶんから~。


ё..時空-トキソラ-の図書館 *page.5
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 しぶしぶ、槐珂は準備を整え待ち合わせ場所の執務室へ行きました。
 一応、準備が必要だろうという事で、、、各自分の部屋に戻ったのでした。

 チシキはセンコに渡された本を片手に待っていました。
 置いて行って欲しい…とそんな期待をして、ゆっくり準備をしていた槐珂でしたが…
 チシキはちゃんと待っていてくれていました。

「置いて行ってくれても良かったのに……」

「カイカ君を置いてなんて、行けないワ☆ミ」

 思わず声を出してつぶやいてしまったのが、チシキに聞こえてしまったようで
 彼は槐珂の腕をシッカリとつかみます。逃げたくても逃げれない状態です。

「それでは………」

 チシキは本を開き、なにやら呪文めいたコトをつぶやきはじめます。
 槐珂にはそのコトバが聞き取れず、なんと言っているのかよく解りません。

 そして…

「……ル・ゲート」

 最後の、このコトバだけ、槐珂にはなんと言っているのか理解できました。
 意味は解りません。
 しかし、本の中へ入るための呪文だというコトは何となく解りました。
 チシキがそのコトバを言い終わると、本のページが光りだします。

 そして、唐突にふたりは本の中に吸い込まれました――



 落っこちる、落っこちる、落っこちる…

 足元には何もなく、周りにもなにもありません。
 定まらない周りの色。
 長い間のようで短い間でした。

 気がつくと、ふたりはどこかの図書館と思われる本棚の前に立っていました。

「あ、あの…チ、チシキさん……ここは一体、ど、どこなのですか?」

「ん? そうだな~、どっかの村の図書館のようだな。外に出てみるか」

 言いながら、1つしかないドアをチシキは開けました。


「んんっ…?」

「こらっ、あなたたち! いつの間に書庫に入ったの?!
 そこは、大切な資料とかあるから、関係者以外立ち入り禁止なのよ」

 ドアを開けると、本を抱えた女性と目が合いました。
 そして目が合うなり、怒られるふたり。

「すみません、そうとは知らなかったものでして」

 チシキは素直にあやまります。

「そうだったのね。でも分かってくれてよかったわ。
 それにしても…、ホントにいつの間に入ったのかしら。
 あなたたちが来たことすら分からなかったわ…。
 私、そんなに、図書整理に熱中してたのかな…」

「きっとそうですよ」

「そうねぇ…」

 うーん…と考え込んでいる女性。

「それじゃ、俺たちはこれで。
 図書整理頑張ってくださいネ~(ニコニコ)」

 ヘンに思われるのもマズイと思ったチシキは、槐珂を連れ、
 そう言ってにこやかにその場を立ち去ったのでした。


  □..したはんぶんへ続く~♪





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