お話の紙..5まいめ。 うえはんぶん
- カテゴリ:自作小説
- 2009/11/29 15:34:30
数ヶ月ぶりのお話の紙~♪
久しぶりに書いてみたら、自作小説ってカテゴリ発見!
このカテゴリ、はじめからあったっけ??
キリがいいトコロまでだと長くて文字数ギリギリだから、はんぶんこ。
まずは、うえはんぶんから~。
ё..時空-トキソラ-の図書館 *page.5
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しぶしぶ、槐珂は準備を整え待ち合わせ場所の執務室へ行きました。
一応、準備が必要だろうという事で、、、各自分の部屋に戻ったのでした。
チシキはセンコに渡された本を片手に待っていました。
置いて行って欲しい…とそんな期待をして、ゆっくり準備をしていた槐珂でしたが…
チシキはちゃんと待っていてくれていました。
「置いて行ってくれても良かったのに……」
「カイカ君を置いてなんて、行けないワ☆ミ」
思わず声を出してつぶやいてしまったのが、チシキに聞こえてしまったようで
彼は槐珂の腕をシッカリとつかみます。逃げたくても逃げれない状態です。
「それでは………」
チシキは本を開き、なにやら呪文めいたコトをつぶやきはじめます。
槐珂にはそのコトバが聞き取れず、なんと言っているのかよく解りません。
そして…
「……ル・ゲート」
最後の、このコトバだけ、槐珂にはなんと言っているのか理解できました。
意味は解りません。
しかし、本の中へ入るための呪文だというコトは何となく解りました。
チシキがそのコトバを言い終わると、本のページが光りだします。
そして、唐突にふたりは本の中に吸い込まれました――
落っこちる、落っこちる、落っこちる…
足元には何もなく、周りにもなにもありません。
定まらない周りの色。
長い間のようで短い間でした。
気がつくと、ふたりはどこかの図書館と思われる本棚の前に立っていました。
「あ、あの…チ、チシキさん……ここは一体、ど、どこなのですか?」
「ん? そうだな~、どっかの村の図書館のようだな。外に出てみるか」
言いながら、1つしかないドアをチシキは開けました。
「んんっ…?」
「こらっ、あなたたち! いつの間に書庫に入ったの?!
そこは、大切な資料とかあるから、関係者以外立ち入り禁止なのよ」
ドアを開けると、本を抱えた女性と目が合いました。
そして目が合うなり、怒られるふたり。
「すみません、そうとは知らなかったものでして」
チシキは素直にあやまります。
「そうだったのね。でも分かってくれてよかったわ。
それにしても…、ホントにいつの間に入ったのかしら。
あなたたちが来たことすら分からなかったわ…。
私、そんなに、図書整理に熱中してたのかな…」
「きっとそうですよ」
「そうねぇ…」
うーん…と考え込んでいる女性。
「それじゃ、俺たちはこれで。
図書整理頑張ってくださいネ~(ニコニコ)」
ヘンに思われるのもマズイと思ったチシキは、槐珂を連れ、
そう言ってにこやかにその場を立ち去ったのでした。
□..したはんぶんへ続く~♪