Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



僕に おへそがない 6

僕は、おへそがなくなってから怒りっぽくなった気がした。
おかあさんが僕に口出しすると、とてもうるさく感じて腹が立った。
僕はなんとなくいらいらしてしまい「うるさいな」と言って、おかあさんを黙らせるようになっていた。
おかあさんも僕に負けないように「あんたのため」とか僕に言ってたけど、あのことを聞いてから余り口出ししなくなっていた。

僕はあの日、学校で熱が出て家にいつもより早く帰った。
家に帰りドアの鍵を開け中に入ると、玄関の上がり口に男の靴が脱いであった。
おとうさんが帰って来たのかな、僕は一瞬そう思ったけど家の中の静けさと雰囲気で違うとすぐわかった。
僕の住みかは10階建ての住宅団地の6階の一戸の3DKの一室だ。
僕の部屋もおかあさんの寝室もダイニングとつながっていた。
僕はしんどくて熱があったので早く部屋で寝たかったけど、おかあさんに言わなくてはと思い部屋を見渡した。
おかあさんと靴の男は、ダイニングにもテレビのある部屋にも居なかった。
僕がおかあさんがいつも寝ている部屋に近づくと、部屋の中からおかあさんの声が聞こえた。
おかあさん声は会話している声でなく、低く何かを感じてる声だった。
おへそのまだあった僕は、ふすまを開けるのをどうするかすぐに決めることができた。
おかあさんの邪魔をしないでおこう。
僕はその時そう思って、自分の部屋に行って早く寝ることにした。
今、ふすまを開けたらおかあさんに怒られてしまいそうだし、見てはいけないものも見てしまうかもしれないからだ。

僕は薬を飲んで、自分の部屋で眠りについた。
身体はこの時を待っていたかのように、休息にはいり動かなくなった。
頭のほうは感じていた。
身体のだるさと関節の痛みを受け取って悲鳴をあげていた。
おかあさんの寝室の事など浮かばなかった。
やがて意識が薄れ、僕は眠りの世界にはいった。
どれぐらいの時間がたったのかわからなかった。
おかあさんの声が聞こえ気がした。
「ゴミト、いつ帰ってきたの」
僕の眠りは続けることを望んでいて、頭がかってに言葉を無視した。
ふたたび意識が消えていき、その時とても気持ちがよかった。
僕のペニスは堅くなっている感じがしたけど、眠りに落ちるまぶたの感覚のほうが強くペニスはたいした感覚でなかった。

しばらくしてダイニングのほうから話し声が聞こえた気がした。
僕の意識は少し目をさました。
最初の声はおかあさんの声でなく、男の声だ。
その後おかあさんの声も聞こえた。
男はたぶん靴の男だろう。
男の声は、おとうさんの声に似ている気がした。
正確には、おとうさんの弟のおじさんの声に似ている。
「おじさんだ。なにしに来たんだろう」
僕の頭に浮かんだ素直な疑問だ。
二人の会話の内容は分からなかった。
僕の名前が2、3回聞こえた。
「ゴミトは年頃だから気を付けないと」
おかあさんのその言葉だけが聞き取れた。
僕はそれからおかあさんが
「ゴミト、晩御飯よ」
と、起こすまでずっと寝続けてしまった。

おかあさんが、僕にうるさく口出しするとき、僕は必ず聞く。
「おかあさんとおじさん何してたの?」
そうすると、おかあさんは静かになる。


#日記広場:自作小説

アバター
2009/12/06 21:28
「ただいま」と「おかえり」のない家。寂しいですね。
もしかすると、ゴミトは、かなり前からそんな家の寒さに震えていたんでしょうか?
寒ければ温まりたいと思うのは、人間の本能。
でも、新しい恋人が出来ると、なぜか母親も ただの女になってしまう。

ゴミトは、どうしたら救われるんでしょうね……。
アバター
2009/12/06 16:14
また意外な展開。
親子の微妙な関係。。。
この先、どうなる?

私も興味津々です☆
アバター
2009/12/06 09:57
ゴミトの成長とも反撃ともいえる秘め事を持った大人への対応。
ゴミトは今後どうなっていくのか・・・
興味津々に次回も期待してます!



月別アーカイブ

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.