4th kind
- カテゴリ:日記
- 2009/12/20 09:47:40
仕事で昨日と今日で合計8回も見なくてはならない。
昨日の観客動員は、お寒いものだ。
今日が日曜日だといって、観客動員は伸びないだろう。
出来栄えも予算もB旧のこの映画、素材はA級以上かも知れない。
調理法が間違ってるとしか思えない。
ワイドショーのドキュメント映像付き再現フィルム若しくは、
警察や救急についてまわりのドキュメント番組みたいな出来だ。
素材も宇宙仁拉致に決めつけていて、キリスト教的自己中世界観丸出し。
翻訳も底が浅い翻訳なので、よけいにこの映画を陳腐化させるのに一役荷う。
GOD=神という単純な翻訳では、伝わらない”もの”の方が多いこの映画の素材。
実在する登場人物が、シュメールの不完全な解読による伝承に、
”キリスト教を物差しにあてがって事物を考える”というのは まだ許せる。
(主人公は所詮心理学者ですし)
宇宙仁拉致説に短絡する主人公。
それを否定するのに、”大槻教授と出てくる役者”レベルの屁理屈を並べる同僚心理学者。
反論や疑問を投げかけられて窮すると大声や暴力行為で黙らせる警官。
これらを素材に、「真実はあなたの心の中」と締めくくる監督と主演女優。
製作者が、この素材を料理するには技量不足だと露呈する瞬間です。
これに今日も4度付き合わなくちゃいけない。(-_-;)
以前、かなり評判の高かった映画を期待して観たのですが・・・不可解な事件は主人公が多重人格だったから・・・という落ちでがっかりした経験があります。
素材がA級でも作品はB級、主役はA級でもストーリーはB級・・・どちらも参っちゃいますね。