Nicotto Town



メガロマニア Prophetic Faction

今月は月に2回も出張がありました。
営業でもない一般職の俺にとってはまさに異例の事態。
かなり疲れましたがそれも終わり、
年末に向けてほっと一息という感じです。

では久々の音源レビューでもっと。
Mgaromaniaの初のフルアルバムなんですが、
これは少し前からずっとヘヴィロテしてます。
Megaromaniaと言えばMetis Gretelの後身バンドみたいなイメージが強く、
実際に俺も過去の音源からそう思っていた節がありました。
Metis GretelとはKAMIJO主催のSASに所属した、
わざとらしい壮大なSEになんだか苦しそうに入る語りが特徴の
V系伝統芸能的コテコテバンドです。
Madeth Grey'llなんかが直系の祖先になるんでしょうか。
こういうバンドというのは半分ネタ扱いされながらも希少な存在で、
伝説(色々な意味で)と呼べるバンドでもあります。
そこからヴォーカルとギターを引き継いだのがこのMegaromaniaで、
前述の通りMetes Gretelのカラーが非常に強いです。

が、今回のアルバムで化けましたね。
プレイ面ではギター中心にかなりメタル寄りにシフトしてます。
ヴォーカルの声質もこれによく合っています。
それでいてV系的な要素も忘れないのはやはりアンダーコード所属。
最近多い「V系意識のジャパメタ」ではなく、
あくまでメタル要素を加えたコテV系です。

特にインパクトがあったのが1曲目「Prologue&Epilogue」
インストみたいなタイトルですしアンダコードですし、
やっぱり最初はインスト・・・と見せかけて違う。
実際アンダーコードでよく聞くインストみたいに長いSEから始まりますが、
唐突に始まるバンドパートがタイトなリフでガシガシと盛り上げ、
そのまま続くサビはシンプルな泣きのメロディ+ピークでファルセットに遷移するという
まさに90年代V系を愛する人のド真中という構成。
SE→バンド→歌と、どの場面でも嬉しい意外性を感じた曲です。

これで一気にアルバムへの期待も高まる中、
メタル色の強いシングル曲「APOCALYPSE」が続きます。

メタル寄りのバンドというのは先行シングルでも分かりましたが、
このアルバムで完全にMetis Gretelの残像とは決別できたでしょう。
歌詞は同じような表現ながら全く別物の世界観が出来ています。
音の作りが非常にバンドのバランスに合っていて
いわゆる「疾走系」の曲を心地良く楽しませてくれますよ。
全11曲中、5曲がシングルからというのもお得で入門としてもオススメ。
インストも1曲だけです。
ヴォーカルの声質は多少好みが分かれますが、
最近のバンドで良質なコテをお探しならぜひ聴いてみて下さい。



技術★★☆☆☆
個性★★★★☆
歌詞★★★★☆
旋律★★★★★
印象:メタルに寄り過ぎなV系に飽きた人も聴いてみて!




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