昔、北陸に居るときは、用事で能登に行くと、カニを買って実家に送っていました。
生きたままのカニを、おが屑と共にトロ箱に詰めて・・・　届いたときは、まだ元気に
動き回って居たそうです。それを外で大きな鍋で湯がいて（この鍋は、春には筍を
ゆでるのに活躍します^_^;）。
父が亡くなって、早10年近く。母がカニを食べたいと言い出しました。私はカニが
嫌いなので、一緒のときは、当然カニ料理が出ることは有りません。母も一人で
カニ鍋をするのは空しいのか、食べる機会は無かったようです。『頭はいいから、
脚だけ買ってきて。焼きカニが食べたい！』と・・・・
嫁はつわりでカニの匂いも気持ち悪いらしいのですが、自分の実家にも送りたい
と言い出しました。（昔、北海道に住んでいて、今でも知り合いから毎年タラバガニ
を送って貰っているらしいのですが・・・・）
10月に福知山に転勤に成って、丹後半島に仕事に行く機会も多くて、どの辺りで
売っているかは、大体の見当が付きます。網野に行ったときに、夕日が浦温泉の
辺りにはカニの店が一杯有り、活気が有ってずいぶんな賑わいでした。聞けば、
価格の協定をしているようで、どこで買ってもあんまり違わないような・・・・

で、昨日（23日祭日）に出かけました。この所の冷え込みで、このチャンスを逃せ
ば、ノーマルタイヤでは無理なので・・・　それでも、福知山からひとつ山を越えた
だけで、一面の銀世界です。北を目指す車はカニ狙いなのだろうか？込んでる
だろうな。祭日だし・・・・
　　・・・・・・・・・・・？
居ない・・　人が居ない！カニも無いけど^_^;　依然賑わっていた、個人のお店は
ガランとして、店先にもカニの姿が？　向かいの店は辛うじて、かごにセコガニを
積んでいますが、余りやる気が・・？　ちょっと車を止めましたが降りずに、戻って
大きな店に行きます。ここも人が少ないのですが、水槽には元気に動き回るカニ
のお姿が♪　一杯1万7千円。これが相場か？高くつくな・・・・"^_^"

嫁が、途中に有ったお店が湯気が出ていて、活気が有ったようだと云うので更に
移動して・・・　やはり人が居ない・・・カニも少ない？　でも、価格は1万7千円。
これで帰ればよかったのですが、少しだけ開いていた奥の部屋に入ると、人の
気配が！　ボイルしたカニが並んでいて、濡れタオルを掛けられています。
おじさんに嫁がロックオンされました！　『どうですかカニ。この６千円のは二つで
八千円。８千円のは二つで１万円にして置きますよ！』『九州に宅配ですか？
送料も千円で！』と次々に畳み掛けられています。嫁が助けを求めてきますが
何処かでは買うつもりなので承諾すると、おじちゃんは『車ですか？ちょっと待っ
てね。』と走って云って、ふかし芋とゆで卵を袋に詰めて来て、『どうぞ、帰りにで
も、食べて下さいね♪』と・・・・

なんか、違和感が・・・　なんだろう？　クリスマスだから人が居ないのかな？
『今、カニのシーズンですよね？』と聞くと、『そーですよ。』と元気に返事が・・・
なのに、叩き売りですか？　結局カニ（松葉ガニらしい）を四杯買って、３杯を
嫁の実家、残りを母にお送りました。当初覚悟したのよりは、ずいぶん安く
付いたのですが、なぜか納得が行きません。

これで止せば良かったのですが、帰り道に有った木津温泉のお店に・・・・
ボイルした『カニ２杯１万円』で売っている！
しかも大きい。
脚の冷凍パックなら５千円。結構な量です！

つまり、ここなら〆て１万五千円で済んだわけで・・・嫁は５千円の差がショック
だったのか、落ち込んでいます。
後のカニの方が、色艶も見栄えも良かったのですが、私はなぜか納得してしま
って"^_^"　売れ残りの叩き売りではなくて、相場なら仕方ないか・・・・　でも、
送料分も負けさせる、発想が出なかったのは残念！

来年こそはカニ買いのプロに成ってやる！と誓うのでした^_^;