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僕に おへそがない 16

先生の話しを聞いていると、喫茶店の外が曇ってきました。
僕たち(先生と僕)は、喫茶店の奥の窓のそばのテーブルに向かい合って座っていました。
窓の向こうには、行き交う車が見えました。

「夕立でもくるのかな」
先生が窓の外を見ながらぽつっとつぶやきました。

先生が見ている窓に映る空の雲は、見る間にその色を輝く白から、暗い灰色に変えていきました。
僕も窓の外に顔を向け二人で外の様子を見ていると、やがて歩道の上に黒い雨つぶのあとが付き始めました。
始めはそのしずくのあとも数が少なく、歩道の熱さにすぐ消えてしまいました。
雨つぶの数が増えるにつれて、歩道の色も濡れ色に変わっていきました。
二人がその様子に見とれていると、突然いなびかりがして雷の音がしました。
先生はいきなりの大きな音にびっくりしたのか、耳を両手でふさいで椅子にちぢこまりました。
僕は別になにも恐怖を感じず、ただ先生の様子をおもしろいなと思って見ていました。
僕はもっと雷が鳴り先生がもっと怖がらないかと、先生から目を離し外を見ました。
外の様子はさっきとまったく変わり、遠くは雨のカーテンで見えず車は水しぶきを上げて走り、歩道には水が浅く流れだしていました。
また雷がいな光を放ち、その後すぐにその雷鳴を落として、その響がこだまして続いていた時でした。
僕が見ていた激しい雨の景色が、一瞬、一面の雪景色に変わっていたのです。
僕は何で夏の暑い時に雪が降るのかと、不思議に思いました。
でも雪景色はすぐに消え、またどしゃぶりの夏の雨の景色になりました。
雷は雨の激しさと共に、響かせる音の回数を増していきました。

喫茶店の近くで雷の大きな音がしました。
そして、お店の電気が突然消えました。
お店の中で、「停電」の声があちこちから聞こえました。

僕は先生がどうしているか気になり先生を見ました。
『あれ、先生の髪の毛の色が変わっている』
雷を怖がって下を向いて小さく丸まっている先生の髪の毛の色が、染めた茶色から普通の黒色になっているように見えました。
『外も店の中も暗いからそう見えるのかな』
僕は単純にそう思いました。
そして次に視線を下げて先生のスカートをのぞきました。
その瞬間、僕はびっくり仰天してしまいました。
『先生のスカートもさっきと違ってる』
よく見ると、向かいの女性は子供のようで制服を着ていました。
『この少女は誰だ。先生はどこにいったの』
僕は不安にになり、きょろきょろと先生を捜しました。
窓の外をちらっと見ると、さっき一瞬見た雪景色が広がっていました。
車は雪のためか止まっていました。
止まっている車の先頭の方を見ると、人だかりがしていました。
何か事故があったような雰囲気でした。
僕は頭痛がして突然目の前が暗くなり、意識が遠のいてゆくのを感じました。


#日記広場:自作小説

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2010/01/07 22:01
消えた先生と、真夏の雪景色。
不思議な現象は、一体 誰が引き起こしているのでしょうか。
次回を楽しみにしています ^^
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2010/01/07 21:27
今回の文章、書き方はキレイですね。
全ての状況を想像することができました。

応援するのも変だけど、頑張って☆

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2010/01/07 21:25
突然の稲光とともにストーリーも急展開!突如ファンタジーになったのか!?^-^
夏の雨が一瞬で雪景色・・・そして人だかり・・・
ここで終わりとは殺生ですよ~!次回待ってます!



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