Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第22章 その①


   friend-名も無き物語-第22章 その①

 ーfriend-名も無き物語-第22章 家族ー

  「俺達が・・・・・・?」
 とカゲロウは神主のアコイオに向かって
 不思議そうにそう聞き返した。
 「うーん・・・・・・でもそれらしきものは・・・・・・、
 ・・・・・・あっ。」
 と僕は神主のアコイオの言葉に
 少し考えた後、そう短く声を上げた。
 「カゲロウ君、前にアグノムからもらった宝石・・・
 アコイオさんに見せてみたらどうかな?」
 と僕はカゲロウに向かって
 そう提案した。
 「宝石・・・・・・?」
 とカゲロウは僕に向かって
 不思議そうにそう聞き返した。
 「あっ・・・そうだな。もしかしてこれがその
 印のうちの1つかもしれないな。」
 とカゲロウは僕に向かってそう言った。
 そしてカゲロウは神主のアコイオに
 前にアグノムからもらった宝石を見せた。
 「(・・・やはり持っていたか。この子達は・・・・・・。)」
 と神主のアコイオはカゲロウが見せてきた
 宝石を見ると目を細める。
 「・・・・・・どうですか?印らしきものと言えば
 これくらいしかありませんが・・・・・・。」
 と僕は神主のアコイオに向かってそう言った。
 「・・・ああ、これだ。この宝石こそ印の1つだ。」
 と神主のアコイオは僕に向かってそう言った。
 「そうなのか・・・・・・。」
 とカゲロウは前にアグノムからもらった宝石を
 しげしげと眺めた後に続けて、
 「(本当にこの宝石はなんなんだろうな・・・・・・。)」
 とカゲロウは前にアグノムからもらった宝石を
 見るとそう思った。
 「さて、ではあとはわらわが持っている印が
 そのとっておきの場所に行くことが
 できる。」
 と神主のアコイオはカゲロウに向かって
 そう言うと続けて、
 「が、ただで渡すのはつまらぬな。そこで、
 わらわに勝てたら渡すことにしよう。
 準備ができたらまたここに来るがいい。」
 と神主のアコイオはカゲロウに向かって
 意地悪そうに笑いながらそう言った。
 「わかりました!」
 とピカノンは神主のアコイオに向かって
 元気よくそう返事を返した。
 僕達は少し準備を整えた後、神主のアコイオに話し掛けた。
 「準備ができたかの?」
 と神主のアコイオは僕達に向かって
 そう訪ねた。僕達は神主のアコイオに向かって
 「はい。」と応えた。
 「うむ。ではいざ勝負!」
 と神主のアコイオは僕達に向かって
 そう言うと僕達に向かって襲い掛かって来た。
 かくして僕達と神主のアコイオとの
 バトルの火蓋が切って落とされた!!
 僕達と神主のアコイオとのバトルは、
 神主のアコイオの放つ技「ねっぷう」に
 翻弄されたが、皆で力を合わせて
 神主のアコイオを打ち倒した!
 こうして僕達と神主のアコイオとのバトルは、
 苦しめられながらも僕達が勝利した。
 「なるほど。中々実力はあるようじゃな。
 ほれ、約束じゃ。持っていくがいい。」
 と神主のアコイオは目を細めると
 僕達に向かってそう言うと
 彼は僕達に陽炎の印を手渡した。
 「その印とそなたたちの宝石を持って、この街の
 西にある山へ向かうといい。その山のどこかに
 とっておきの場所へ通じる隠し通路がある。
 健闘を祈っているぞ。」
 と神主のアコイオは僕達に向かって
 そう言ってきた。
 「ありがとうございますっ!」
 とワラビは神主のアコイオに向かって
 微笑みながらそうお礼を言った。
 かくして僕達は、アコイオ大社を後にして、
 アコイオシティの西にある山へ向かった。
 僕達がアコイオシティの西にある山の
 麓へ辿り着くと山の入口に掲示板が立っていた。 
 山の入口に立っていた掲示板には
 【ここは『雲海山』
 このあたりは気候により雲海が発生しやすく、
 この山からの眺めが絶景だということでこの名前が
 つけられました。】
 と書かれてあった。
 「ちなみに日本だと北海道のトマムでこの現象は
 見ることができて、それは素晴らしい
 絶景らしいよ。」
 と僕は山の入口に立っていた掲示板に
 書かれていることを読んだ後、
 カゲロウ達に向かってそう言った。
 僕達は雲海山の入口をくぐり、
 雲海山の内部へと入っていった。
 「!ねえみんな待って。」
 と僕は雲海山の内部へと入ると
 そう言ってその場にいたみんなを呼び止めた。
 「どうした?」
 とカゲロウは僕に向かってそう訪ねた。
 「あそこに何かあるよ?」
 と僕は先の方を前足で指し示すと
 その場にいたみんなに向かってそう言った。
 「本当だ。何か看板の様にも見えるな。
 というかよくあんな遠くの物がわかったな。」
 とカゲロウは僕が前足で指し示した
 先の方を見てそう言った。
 「何かこの姿になってから途端に視力が良く
 なったんだ。特性のおかげかな?」
 と僕はカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言うと続けて、
 「・・・それはさておき、あそこに何か書かれている
 みたいだし、確認しに行った方がいいんじゃない
 かな?」
 と僕はカゲロウに向かってそう提案した。
 「そうですね。行ってみましょう。」
 とピカノンが僕に向かってそう言った。
 僕達が先の方にある看板近寄ろうと
 歩いていったその時!!
 ???
 「待てぇ・・・・・・。」
 と何者かが僕達を呼び止めた。
 「だ、誰・・・・・・?」
 とワラビはそう言って辺りを
 キョロキョロと見回した。
 「こ、この声は・・・・・・、」
 とカゲロウはそう言って辺りを
 キョロキョロと見回した。
 「聞き覚えがあるけどなんか嫌な予感しか
 しない・・・・・・。」
 と僕はそう言って辺りをキョロキョロと見回した。
 「あ、あいつは確か・・・・・・、」
 とその時、派手な水柱と共に姿を現した
 1匹のヌマクローを見てカゲロウは
 驚いたようにそう言った。
 「ヌマクロー大好き丸だぁ・・・・・・。」
 と派手な水柱と共に姿を現したヌマクローは
 僕達の前に立つとそう言った。
 「お前は・・・・・・?」
 と派手な水柱と共に姿を現したヌマクローは
 今しがた自分が姿を現した方を向いてそう言った。
 すると派手な水柱と共にヌマクローがもう1匹
 その場に姿を現した。
 「ヌマクロー大好き丸だぁ・・・・・・。」
 と派手な水柱と共に姿を現した
 2匹目のヌマクローは僕達の前に立つと
 そう言ってきたのだった・・・。

                  その②に続く




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