昨日は，学校休んじゃったから今日は遅刻せずに学校に行こう!



それに，りんが告るんだもんなぁ。




応援しなきゃだし!今日は遅刻できないぜ。

あたしは，急いで準備した。


まな「お兄ちゃん!早く行かないと遅刻するよー。ぢゃぁ，あたし先行ってるねー。」

ゆうが「りょーかい。早くしねーと，また学校休むことになっぞ。」

まな「はぁぃ!いってきまーす♪」

ゆうが「いってらっしゃーぃ。」





バタン。




扉をとじた。

それと同時にあたしは，かろやかに走り始めた。



いつもより空気が新鮮に感じた。



少し行ったところで，誰かの声がした。


?「ぉーぃ!まなぁああああああ!!」

まな「ン??」


背後から聞き覚えのある声がした。






ﾌｯｯと後ろを振り向くとーーーーーーーーーー


























まな「たくやぁああああ!」





お兄ちゃんと同級で，お兄ちゃんとすっごく仲の良い，松下たくやだった。

あたしがまだ幼い頃たくさん遊んでもらった。

たくやは，お父さんの仕事の都合で3年間オーストラリアに行っていた。

いわゆる帰国子女ってやつ・・・??


たくや「おっひさー♪ゆうがは??」

まな「久しぶり!たくや，なんか外国行って雰囲気変わったねー･･･。」

たくや「そぉ??かっこよくなっただろ!笑」

まな「ぅん・・・ぢゃなくてぜーんぜんダメダメ。かっこよくもなんと
もない!」

たくや「ひっでーーーーー。」


本当は。。「ぅん!」って素直に言いたかった。








ドクン・・・ドクン・・・





















心臓がいきなり動き始めた。

なんでだろ・・??


まな「ぢゃ・・ぢゃぁ行くね・・・。学校おくれちゃぅし・・」

たくや「ぉ・・ォぃ!!ゆうがは?って聞いてンだろー!」


たくやの声なんて耳に入らなかった。









不思議・・・












たくやをみてもこんなこと1度もなかったのに･･･

おかしいなぁ。

あたし走ってていきなり止まったから心臓がﾄﾞｸﾄﾞｸしただけだよねー。

そんなことで悩むことなかったー!

そう，勝手に自分で解釈して，走って学校へ向かった。


 まな「はぁはぁ･･はぁ･･はぁ･･･。ついたーーーーーー。」

りん「おぉ!まなぁああああああ!」

まな「りんーーーーーー!今日告るんでしょー!頑張ってよね!」

りん「うん!がんばるよ!告白の言葉考えてきたんだけど，あとでまな練習台になってねー!」

まな「りょーーーーーーーヵぃ!」










キーーーーーーンコーーーーーーーンカーーーーーーーーーンコーーーーーーーーン



先生「はーい。席につけー。」
チャイムがなって先生の声が響く。


たくやが帰ってきたのかぁ・・

お兄ちゃんなんにも教えてくれなかったじゃん!


くそゆうがめーーーーー!



それにしても外国に行ってあんなにかっこよくなってるとはねー･･･











ドキン・・ドキン・・・
















まな「ぁ・・・まただ・・」

先生「ぁ??山中何がだ???」

まな「ぁ･････なんでもないでーーす♪」

みんな「ぁははははははははははは」








ふーーー・・









あたし，たくやのこと考えてる･･

しかも，そのたびに心臓がドクドク言うし・・

あたし・・・病気????????

これって保健室行ったほうがいいの??


先生「これで授業おわりー!宿題やってくるよーに!」

学習委員「きりーつ。きょうつけ。れい。」

みんな「ありがとーございました。」

りん「･････な･･･まな!!!!」

まな「は･････はぃいいいいい!!!!」

りん「どうかした??授業もう終わったよ?」

まな「いや･･なんでもないよ!それよりさ，りんの告白の言葉の特訓し
なきゃッッ!」

りん「ぅ･･･ぅん。りんさ，まなのこと気になるから話したくなったらいつでも言ってね!」

まな「うん!で，告白の言葉ってどんなの?」

りん「ずーっと前からあなただけをみてました。すきです。付き合ってください。」



りんがその言葉を言ったとたん，ドキン!!と心臓が波打った。



たくや・・・


たくや・・・・・・・


たくや・・・・・・・・・・

頭の中にたくやしか思い浮かばなかった。











たくやって彼女いるのかな?



























あたしのことどう思ってるのかな?














息ができないくらい苦しいよ･･。









あたしは，立ってるのが辛くなってその場にしゃがみこんだ。


りん「まなーー!この言葉どう??って。。。まな!大丈夫??」

まな「ぅ・・ぅう・・」


りんに「大丈夫??」って言葉をかけられたらなぜか涙が一気に零れ落ちた。


まな「ぅわーーーーーーん。」

りん「大丈夫。大丈夫。りんがそばにいてあげるよ。」


りんは，そう言ってあたしのことを優しく抱いてくれた。