Nicotto Town



積極的に女に攻撃をす

島に到着。そこで一度寄港して呉の軍港に入り、各艦の整備を行います。これから戦争は今まで以上に激戦になります。この辺でちゃんと整備を行い、万全の体制で望まなければなりません」
 極上幹部会副会長を務めている大和が説明をする。
 連合艦隊旗艦――極上幹部会会長である武蔵は無口なので説明は全て大和がする事が暗黙の了解になっている。
 大和の説明の後、武蔵は無表情で書類を眺めていた。
「確かに、もうこれが本格的な整備の最後かもしれないな」
 金剛は麦茶を飲みながら言う。紅茶じゃなくて麦茶を飲んでいるのは会議が『武蔵』で行われている為、翔輝が来れないので紅茶を淹れてくれる人がいないからだ。
 長門は陸奥と一緒に書類を読んでいたが、大和の元気のない顔を見て声を掛けた。
「ねぇ大和。どうしたのよ。最近、トラック島を出てからちょっと変よ?」
「そ、そうですか?」
「そうよ。本当にどうしたのよ?」
 心配の目線が大和に集中する。みんな大和の異変には気づいていた。
 大和は「何でもないです」と答えるが、長門はちゃんと説明するように要求する。そんな長門に押され、大和はしばらくして口を開いた。
「内地から離れて、ずっと中尉と一緒でした。でもそれももうすぐ終わり。中尉は呉に戻ったら上陸する気です。陸に上がれば、私との縁は切れます。そして、中尉には瑠璃さんという幼なじみがいます。これまで会えなかった分、二人は楽しそうに会話したりするでしょう。それが、なんか悔しくて???中尉は艦から降りたら私との関係は断たれます。しかし、人間である瑠璃さんは艦の上でも、艦を降りても関係はずっと???それが???悔しくて???寂しくて???」
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 大和は心配していたのだ。翔輝が自分から離れて、他の女の子と仲良くして、心まで離れてしまうのを。
 長門はそんな乙女らしい悩みで悩んでいる大和に微笑み掛けた。
「大丈夫よ。長谷川君はそんな人じゃないでしょ? あなたがそれを一番わかってるじゃない」
「わかってます。わかってますけど???」
「わかってるけど、何?」
「???少し、心配で???」
 うつむく大和の肩を、長門はそっと叩く。
「何言ってんのよ。長谷川君はそんな人じゃないでしょ? 信じられないの?」
「そ、それは???」
 うつむいたままの大和に、長門はため息した。その時、
「???信じられないのなら信じなくてもいい。それが姉さんの翔輝に対する評価なんだから。私は信じる。翔輝の事を」
 武蔵は静かに言った。書類から視線を外し、大和を見詰める。その視線は何か挑発的なものが含まれていた。だから、
「な、何よ。私だって信じてるわよ!」
 大和も反撃に移る。が、武蔵はわざとらしく大きなため息をつく。
「むかつく! そのため息!」
「???信じてるなら何を心配する? 何が不安? 信じてるなら、そんな負の気持ちは発生しない」
「そ、それは???その???」
 言葉に詰まる大和を見詰め、武蔵は無表情の中にも少し寂しそうな顔で口を開く。
「???認めたくないけど、姉さんは今現在最も翔輝に近い艦魂。その姉さんが翔輝を疑うなんて、本末転倒」
「武蔵???」
「そうだよ。私は中尉を信じてるよ」
「うちも。長谷川はんを疑うなんてありえまへん」
「陸奥さん、伊勢さん???」
 陸奥と伊勢、翔輝派の主力二人が自信満々にそう言った。二人は自信満々の笑みを浮かべている。二人の笑顔を見て、大和の顔にも笑顔が華やぐ。
「つーか、あの低姿勢全開の平和主義者にんな度胸ある訳ねぇだろ」
 榛名がめんどくさそうに言った。正論だが、どことなく腑(ふ)に落ちない意見である。
「まぁ、私もあいつの事はこの一年半見てきたが、積極的に女に攻撃をするような奴ではないな」




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