Nicotto Town



アライグマとアイナメ

我が家にはベランダが二か所あるのですが、洗濯物干し専用のベランダに置いてあるサンダル。


うちの馬鹿犬が、毎度くわえて持ち去る。
そしてカジる。

とうとう両足ともかじってぶっ壊しやがったので、新しいサンダルを買いました。ていうか、サンダルって高くないですか? 近所のホームセンターに買いにいったのですが、どうでもいい便所サンダルみたいなのが千数百円とかして、クラクラしました。ついでになんだかボロボロになっていたブラジャー用の洗濯ネットも購入しました。そんなもん自分で買ってくれ。

で。

サンダルを買ってきたので、夜になってから洗濯物を干したのですが。
我が家は雑木林みたいな広大な公園の中にめり込んでいるかのような立地なので、ベランダの数メートル先はコナラやらなんやらの雑木林です。そんな感じのところで洗濯物を干していたら、なんだかガサガサと物音が。猫かなと良く見たら、アライグマでした。
害獣として忌み嫌われるアライグマですが、あいつらだって好きでこんなところで生きているわけではない。端的に被害者。増えられても困るけど、頑張って生きて欲しいなと思います。そもそも、ペットという概念が間違えているんだよな。色々と飼ってきた身としては、自己矛盾に悩む。



閑話休題



一昨日、近所のスーパーに出向いたら、アイナメが売っていた。3パック。切り身ではなく、丸ごと。
アイナメは、海釣りをする人には良く知られた魚ですが、網漁で採れる魚ではない=漁獲がほとんどない魚なので、一般的には全く流通していません。
ですが、そのスーパーの魚屋は、元々あまり一般的に流通するような魚ではないものが時々おいてあります。でも、まあ売れない。一昨日時点では「刺身OK」つまり生で食べられますよとなっていたのですが、本日になって出向いたら、やはり売れなかったのか、切り身になって塩焼き推奨で売っていました。しかも更に値引きになって。ということで買って帰り、本日の夕ご飯になりました。メチャウマです。

アイナメ、本当にとても美味しいです。
先述の通りなので、売り物としては実は高級魚です。

でもさ、さっきも言った通り、そもそもアイナメなんて普通の主婦は知らないわけですよ。しかも、見た目はいわゆる魚的なスタイルではない。端的に、しらない人が見たら「なにこの気持ち悪い魚」となる。たぶん。そして、そんな魚どうやって食べたらいいか分からない、となる。

そう言うわけで、売れないわけです。

で、売れなければ当然ながら廃棄処分です。

思うんです。
そこは企業努力だろうと。

アイナメなんて魚を売ろうというなら、その魚がどういう魚で、どうやって調理すれば良いのかインフォメーションしなければ、そりゃ売れないよ。簡単でも良いからPOPでも作ってアピールしないと。

ただ魚を並べて、おしまい。
で、売れない、と。。。

それはさ、ビジネスって言わないんだよ。

食品ロスとかっていうけどさ、もちろん消費者側の無知や意識の低さがその根幹なのはそうだけど、売る側の意識や努力も足りない。
ていうか、昔ながらの対面販売の魚屋なら、「今日はアイナメ入ってるよ。知ってる?これはホントに旨いんだよ。刺身が最高に旨いけど、脂が乗ってるから焼いて塩焼きでも良いよ。どうだい、試してみない?」なんて会話をしながら売ってたはず。


アイナメが売れない。
それは、現代の消費構造の、大げさに言えば生活行動の根本課題に通じるのだと思います。
社会課題って、そういうところから気付きを得ながらアプローチして行くものです。そしてそういう事が出来る商店とかが、ブレークスルーを起こしてニッチながら生き残り、気が付くと消費者からの支持を広げていったりする。

そんなもんなんだけどな。


以上。




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