Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part0第2章 その④


     アラキの大冒険part0第2章 その④

  その日の夜・・・。
 (・・・まさかの2匹の間で寝るパターンになって
 しまった・・・。いいのかな。)
 僕は、アノート達2匹の間に
 寝る事になり困惑を隠せないでいた。
 「・・・アラキ君。寝た?」
 横になって少しした頃、
 突然アノートが、僕に話かけてきた。
 「え?いや、まだ・・・・・・。」
 ただでさえ困惑していた所に
 アノートが急に話し掛けてきたので
 僕は少し驚いた。
 「・・・急な出来事だったから
 まだ興奮しているのかな?」
 アノートは、横で寝ている
 フュールを起こさないように
 またこれ以上僕を緊張させないように
 優しく話し掛けてくれた。
 (いやそれもあるけど・・・、その・・・、
 とりあえず近いですマジで。)
 アノートとフュールは、僕に
 くっつくようにして寝ているので
 一人っ子の僕にはこの上なく
 辛いのだった。
 「・・・1人で此処に迷い込んだときは
 心細かったでしょう?」
 アノートは、初対面の僕の心を
 解きほぐすように僕にまた優しく
 声を掛けた。
 「・・・うん。すごく怖かった・・・。何が起きたのか
 把握できなくて、気付けば姿も変わってて、
 周りを見渡せば知らない場所だし、
 誰を頼ったらいいのかもわからず、
 ただ只森を迷い続けて彷徨って・・・・・・、
 アイツらに襲われて・・・。」
 僕はアノートの言葉に諭されるように
 アノートが、助けてくれるまでの経緯を
 話して聞かせた。
 「・・・・・・だから・・・・・・、さっき助けてくれた時、
 凄く嬉しかった。安心も出来た。
 やっと頼れるポケモンがいたって思ったよ。」
 「心細かったのね・・・。大丈夫。貴方は
 私が守ってあげるから・・・。」
 気が付くと僕は泣いていた。
 アノートは、そんな僕を見て
 優しく諭すように声を掛けてくれた・・・。

                          第3章に続く




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